北九州市のカネミ倉庫(株)が1968年2月に製造した米ぬか油を食用した人たちの間に油症と呼ばれる特異な症状をもつ中毒が発生した事件。患者は同年6月初めごろから発生しはじめ,福岡県を中心に広島県,山口県,長崎県などの西日本全域におよび,同年10月にはカネミ製の米ぬか油によることが明らかとなった。この原因は米ぬか油の脱臭工程で使用される熱媒体のPCB(鐘淵化学工業製,商品名カネクロール)が,脱臭缶の損傷のため,米ぬか油に混入したことである。被害者は,カネミ倉庫,加藤三之輔社長個人,鐘淵化学工業,国および北九州市を被告として裁判を起こし,77年10月(原告44名,福岡判決),78年3月(原告729名,小倉判決),82年3月(原告342名,小倉二陣判決)と勝訴したが,国,北九州市の責任は認められなかった。また,カネミ倉庫社長,工場長は,業務上過失致傷により刑事判決(1978年3月)をうけたが,社長は無罪で確定,工場長は禁錮1年6ヵ月の実刑判決をうけて控訴,1979年1月に福岡高裁で控訴棄却の判決をうけた。鐘化と原告は87年3月の最高裁の和解案に同意し,係争中の訴訟も取り下げられ,事件後19年ぶりに決着することになった。
→油症
執筆者:加藤 邦興
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