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カネミ油症事件 カネミユショウジケン

デジタル大辞泉の解説

かねみゆしょう‐じけん〔かねみユシヤウ‐〕【カネミ油症事件】

昭和43年(1968)10月に、西日本を中心に発生した、カネミ倉庫社(福岡県北九州市)製の食用米ぬか油による食中毒事件。脱臭工程で熱媒体として用いたPCBが製品に混入し、加熱によりダイオキシンの一種であるPCDFや毒性の強いコプラナーPCBに変化。接収した人に、吹出物・色素沈着などの皮膚症状や、全身倦怠感・しびれ・食欲不振などの症状を引き起こした。累計認定患者数は2295人(平成28年12月末現在)。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カネミ油症事件

1968年、カネミ倉庫製の米ぬか油を食べた人に黒い吹き出物などの皮膚障害や内臓疾患などがあらわれ、西日本一帯の1万4千人が健康被害を届け出た。油の製造過程で混入したポリ塩化ビフェニール(PCB)が加熱されて生じたダイオキシン類が主原因とされる。根治療法は開発されていない。認定患者は今年3月末現在1941人(うち生存者1384人)。

(2010-12-14 朝日新聞 朝刊 北九 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

カネミ油症事件【カネミゆしょうじけん】

1968年,北九州市のカネミ倉庫(株)が製造した米ぬか油を食用した人たちの間に,にきび様の発疹症状を伴う中毒が発生した事件。吐き気下痢発熱目やに,しびれ感などや,死産早産もみられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

カネミゆしょうじけん【カネミ油症事件】

北九州市のカネミ倉庫(株)が1968年2月に製造した米ぬか油を食用した人たちの間に油症と呼ばれる特異な症状をもつ中毒が発生した事件。患者は同年6月初めごろから発生しはじめ,福岡県を中心に広島県,山口県,長崎県などの西日本全域におよび,同年10月にはカネミ製の米ぬか油によることが明らかとなった。この原因は米ぬか油の脱臭工程で使用される熱媒体のPCB(鐘淵化学工業製,商品名カネクロール)が,脱臭缶の損傷のため,米ぬか油に混入したことである。

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