カルデラcaldera(火山性の火口状凹地で直径が約2キロメートルより大きいもの)の全部ないしは大半に水をたたえた湖。湖盆を形成するカルデラは陥没によって生じることが多く、ほかに火山爆発や侵食などの成因も考えられている。カルデラ床のほとんどに湛水(たんすい)している場合をさし、カルデラの一部だけを占める火口原湖(例、榛名湖(はるなこ)・芦ノ湖(あしのこ))とは区別される。湖岸から急に深くなり、湖底が平坦(へいたん)で広いことは火口湖と同じで、面積のわりに深度は大きい。
湖盆の形態は、秋田県の田沢湖やアメリカ合衆国のクレーター・レーク国立公園にあるカルデラ湖クレーター・レークのように円形のこともあり、中央火口丘の噴出のため北海道の摩周湖や支笏湖(しこつこ)のように勾玉(まがたま)状をなしたり、湖底に火山島をもつため北海道の洞爺湖(とうやこ)のように環状となることもある。十和田湖は、カルデラと火山島や半島の火口とが連結したために湖岸線が不規則となった例である。日本の深い湖の大部分はカルデラ湖である。
[森 和紀]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…一般に表面からの水の流出口がない。(b)カルデラ湖 火山の爆発や陥没などにより生じたなべ状の陥没凹地内にできた湖で,火口湖より大きい。十和田湖,田沢湖,摩周湖,北アメリカのクレーター湖などがその例で,深い湖が多い。…
※「カルデラ湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新