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コロイド化学 コロイドカガク

世界大百科事典 第2版の解説

コロイドかがく【コロイド化学 colloid chemistry】

膠質(こうしつ)化学ともいう。光学顕微鏡では認められないが,通常の分子よりは大きい粒子(直径10-6~5×10-4mm程度)が分散してコロイド状態にある物質系の物理的・化学的性質を研究する化学の一部門。コロイド状態は無機物,有機物,あるいは合成物,天然物を問わず非常に広い範囲で存在するので,コロイド化学の領域はしだいに拡大され,現在,化学の一部門というよりも,むしろ物理学,生物学,地質学,工学,医学,農学などの各分野にまたがる自然科学の一部門といった性格をもつようになり,コロイド科学と呼ばれることも多い。

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大辞林 第三版の解説

コロイドかがく【コロイド化学】

コロイド状態にある物質の物理的・化学的性質を研究する物理化学の一部門。高分子化学や界面化学と密接に関連する。膠質こうしつ化学。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コロイド化学
ころいどかがく
colloid chemistry

コロイド状態にある物質について、化学的・物理的性質を研究する化学の一分野。自然界に存在するもののなかにも、また身辺の日用必需品のなかにもコロイド状態にあるものは数多い。たとえば鉱物や宝石、食品、合成高分子などがそうである。したがって、物理学や医学、生物学、薬学、地質鉱物学、農学などとも深く関連をもっているが、物理化学のなかでの特定の一分野としての独立の性格をもっている。コロイドは古くは膠質(こうしつ)といったので、膠質学あるいは膠質化学とよばれたこともあった。イギリスのT・グレアムが創始したもので、生体物質や高分子などの領域における発展が目覚ましく、時代の脚光を浴びるようになった。コロイドの化学的な性質は、粒子の大きさのみならず、粒子の表面(界面)にも大きく影響を受けるので、界面化学とは密接な関係にある。[山崎 昶]

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