日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
サリバン(Harry Stack Sullivan)
さりばん
Harry Stack Sullivan
(1892―1949)
アメリカの精神医学者。ニューヨーク州に生まれる。1917年にシカゴ医学校で医学博士の学位をとり、各地の病院勤務のあとメリーランド大学で教える。病院勤務中に統合失調症(精神分裂病)患者の処置に成功して、臨床医として有名になった。フロム、ホーナイとともに新フロイト派に属するといわれているが、A・マイヤー、G・H・ミード、サピア、R・F・ベネディクトらの影響が強く、人間関係を重視する社会心理的パーソナリティーの理論をたてた。生前に発表された著書は『現代精神医学の概念』(1947)だけで、その他の著作は死後に彼のノートをもとに編集されたものである。
[宇津木保]
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