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サンショウクイ サンショウクイPericrocotus divaricatus; ashy minivet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サンショウクイ
Pericrocotus divaricatus; ashy minivet

スズメ目サンショウクイ科。全長 18~20cm。額は白く,頭上から後頭,過眼線が黒色。背以下の背面は灰色,喉以下の腹面は白く,は黒いが,風切羽に白い帯がある。尾羽は長く,両端が白色で,中央部が黒い。雌は頭上が灰色。シベリア南東部から東アジア北部で繁殖し,ミャンマーからインドシナ半島東南アジア中部,北部,フィリピンに渡って越冬する。平地から標高 1500mぐらいまでの広葉樹林に生息し,樹冠部で昆虫類を採食する。日本には夏鳥(→渡り鳥)として 5月上旬に渡来し,本州から四国地方九州地方で繁殖する。飛びながら「ひりひりっ,ひりひりっ」と鳴く。鳴き声が清涼なため俳句や和歌に詠まれている。九州,四国から南西諸島留鳥として生息するリュウキュウサンショウクイ P. tegimae は胸,腹が灰黒色で,全体に黒みが強く,亜種とされることもある。近年分布が北上している。なお,サンショウクイ科 Campephagidaeは 6属約 90種からなり,おもにアフリカからオーストラリアに分布する。

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百科事典マイペディアの解説

サンショウクイ

サンショウクイ科の鳥。翼長9.5cm。尾も同長で,背面灰青色,腹面は灰白色。中国,朝鮮,日本等で繁殖し冬は南方へ去る。日本では本州,四国の低地低山の林にすみ,太い枝の上にコケ等で椀(わん)形の巣を作る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サンショウクイ
さんしょうくい / 山椒喰
minivet

広義には鳥綱スズメ目サンショウクイ科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この科Campephagidaeには9属72種がある。キジバト大のオニサンショウクイや、カシラダカ大のコベニサンショウクイ、あるいは雄の下面が朱赤色、雌の下面が鮮黄色のベニサンショウクイなどがあり、エチオピア区、東洋区、オーストラリア区に分布するが、東洋区に多い。山地、山麓(さんろく)の広葉樹林を好む。
 種としてのサンショウクイPericrocotus divaricatusは、サンショウクイ属10種中の1種で、同科でもっとも北に分布する。アムール地方、中国東北部、朝鮮半島、日本などで繁殖し、冬季は琉球(りゅうきゅう)諸島以南へ移動する。全長約20センチメートル。額は白、頭頸(とうけい)部は黒色、背面は灰青色、下面は灰白色の鳥で尾が長く、樹上で静止する姿は頭を高く尾を下げた直立型である。上空をヒリヒリッ、ヒリヒリッと鳴きながら飛ぶ。主食は昆虫類である。南西諸島にのみ生息するリュウキュウサンショウクイはやや小形、背面はさらに濃色で、サンショウクイの1亜種である。[坂根 干]

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