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ステッキ stick

翻訳|stick

百科事典マイペディアの解説

ステッキ

洋風の(つえ)。アクセサリーとしては16世紀ごろから男性が用い,18世紀には男女とも愛用,日本でも明治半ばごろ流行した。材料はシタン紫檀),トウ(籐),根竹などで,柄に象牙スイギュウの角,貴金属等をつけたり,彫刻をほどこしたりする。

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世界大百科事典 第2版の解説

ステッキ

英語stickのなまりで,洋風の杖をいう。ヘロドトスによれば,古代バビロニアですでに精巧な彫刻を施したステッキが用いられていた。中世には王や聖職者表徴として,また市民の実用品として用いられた。17世紀から19世紀にかけて,イギリスではスナッフ・ボックスsnuff box(かぎタバコ入れ)とともに,紳士の最も重要なアクセサリーと考えられていた。とくに休日の散策や礼装には欠かせないものとされた。フランスでは女性の散歩のさいのアクセサリーとして流行した。

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大辞林 第三版の解説

ステッキ【stick】

(西洋風の)杖つえ
植字工が使用する方形の道具。片手にこれを持ち、一方の手で活字を組み並べ、いっぱいになればゲラに移す。
競馬で、騎手の使う鞭むち

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ステッキ
すてっき
stick

(つえ)のこと。英語の発音スティックの訛(なま)り。歩行時に体のバランスをとるための実用的なもの、身分や位を表徴するもの、装飾的なものなどがある。材料としては、籐(とう)(ケーン)、トネリコ、竹、桜などが用いられる。
 すでに古代エジプトやオリエントの遺物のなかにみられ、王や神の尊厳や威光のシンボルとしても用いられた。中世においては、君主や僧侶(そうりょ)の表徴として不可欠であった。貴婦人のアクセサリーとしては11世紀に出現し、18世紀には、ロココ調の細くて高いヒールの靴にあわせて全盛をみた。男性用籐杖(とうづえ)は16世紀からで、17世紀にはフランス紳士の重要なアクセサリーとなったが、ステッキの流行は19世紀の末までで、20世紀に入ると、実用的なもののみが残るに至った。
 日本では、古くは、先が二またになった鹿(かせ)杖と、撞木(しゅもく)のような形をした、T字形の横首杖(撞木杖)があった。また竹の撞木杖の頭に鳩(はと)形のものをつけた、宮中から長寿者に贈られる鳩杖(はとのつえ)があった。このほか、刑具(笞(ち)、杖(じょう)の罰用)、仏具(錫杖(しゃくじょう)や金剛杖)、祭具(卯杖(うづえ))、武器(仕込杖)などとして用いられてきたが、近世では杖は外出時のアクセサリーとなり、1887年(明治20)ころより洋杖にとってかわられた。[田村芳子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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