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セリ

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栄養・生化学辞典の解説

セリ

 [Oenanthe javanica].セリ目セリ科セリ属の多年草.葉,茎を食用にする.

出典|朝倉書店
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食の医学館の解説

せり【セリ】

《栄養と働き&調理のポイント
 春の七草の代表格で、日本原産の野菜の1つです。中国やわが国では古くから栽培されていますが、薬効や栄養的な効果は野生のもののほうがすぐれています。自生のセリは日あたりのよい渓流や水辺に多く見られ、11月ころから新葉が伸びはじめて翌年の夏に白い花を咲かせます。
〈香り成分が健胃、解熱、解毒に働く〉
○栄養成分としての働き
 特有の香りはミリスチン、カンフェンといった精油成分で、胃を丈夫にし、発汗・解熱、解毒などの薬効があります。
 栄養的にはカロテンを多く含み、粘膜(ねんまく)や内臓の細胞を強化する働きがあります。造血作用のある葉酸(ようさん)、鉄分も含み、貧血予防や美肌に効果が期待できます。
 体内のナトリウムを排泄(はいせつ)し、血圧を下げる作用で高血圧症を予防するカリウムが多いのも特徴です。
 このほか、セリにはカルシウム、ビタミンCが多いのですが、栽培したものはビタミンCの含有量に劣り、香りも高くありません。
 野生のものはアクが強いので、塩を入れた熱湯でゆがき、水にさらしてアクをとります。栽培されたものはゆがくだけで十分です。
 細かく刻んでおかゆに入れると、香りのよい「セリがゆ」になります。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セリ
せり / 芹
[学]Oenanthe stolonifera DC.

セリ科の多年草。「セリ、ナズナ、……」と詠まれ、春の七草の一つ。アジアからオセアニアにかけての水辺や湿地に野生する。日本や朝鮮半島南部、中国、ジャワでは野菜として栽培される。茎は地をはい、節から根を出して盛んに殖え、競り合って生えているようすからセリの名があるという。葉は2回羽状に裂ける。夏季にとう立ちして枝先に複散形花序を出し、白色から淡桃色の小さな5弁花をつける。果実は楕円(だえん)形の分離果で、熟すと2個に分かれ種子が落下し、水流にのって広がる。植物体には特有の香気があり、食用の歴史は古い。中国では紀元前17~前12世紀から野菜として利用され、日本でも『古事記』「神代記」(712)にソリの名で記載がある。『万葉集』巻20にはセリを詠んだ歌が2首収められている。栽培も『延喜式(えんぎしき)』(927)にすでに記載されている。
 今日では都市近郊で栽培が多く、青森から山口に至る諸県に産地がある。セリの栽培には水田栽培と畑地栽培とがある。栽培する水田はとくにセリ田とよばれ、成長するにつれて水を50センチメートルほどまで深くして茎を伸ばし軟化させる。収穫は11月中旬から3月下旬まで行われる。[星川清親]

食品

春に摘むものがもっとも上質で、春の七草の筆頭にあげられている。さわやかな香りと歯ざわりが和風料理にあって、ひたし物、和(あ)え物、汁の実などにされ、すき焼きの具としても賞用されている。漬物にもされ、仙台名産とされている。根も油で炒(いた)めてから、甘く煮て食べる。朝鮮ではキムチに不可欠の材料である。セリは生葉100グラム当り、カロチン1300マイクログラム、ビタミンC19ミリグラムを含む。冬の緑色野菜として、その鮮やかな色と独特の香りが喜ばれる。煮て食べると、神経痛やリウマチに効果があるともいわれる。[星川清親]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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