ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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(2007-05-13 朝日新聞 朝刊 北海道総合)
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哺乳(ほにゅう)綱鰭脚(ききゃく)目アザラシ科の動物。ゴマフアザラシ属の1種で、近縁のゴマフアザラシP. larghaが海氷上で繁殖するのに対して、本種は陸岸で繁殖する。北太平洋と北大西洋の沿岸域に広く分布し、形態的、生態的に変異が著しい。分布が温帯にまで達し、一年中沿岸に定着しているので、人々に親しまれている一方、開発や海洋汚染の影響を受けやすい。
このうち、北海道から千島(クリル)、アリューシャン列島に生息する本種の亜種P. v. stejnegeriは形態的、生態的に特異性が認められ、独立種(英名はKuril seal) P. kurilensisとする意見もある。分布南限は襟裳岬(えりもみさき)。毛皮には、黒い地色に名称の由来である白い穴あき銭模様が散在するが、個体による変異が大きい。成体の体長は、雄は1.9メートル、雌は1.7メートルで、他の亜種や近縁のゴマフアザラシに比べて一回り大きく、また雌雄間の差も大きい。日本では道東の流氷の影響のない沿岸に一年中定着し、モユルリ島、大黒島(だいこくじま)、襟裳岬などの岩礁に集団で上陸して休息し、繁殖も同じ場所で行う。出産期は5月。岩礁上で生まれる子の毛皮は成体と同じで、他の海氷上で繁殖するアザラシの特徴である白いふわふわの新生子毛は母胎内で抜ける。狩猟や開発のために生息数が激減し、日本では1970年代から1980年代の初めに350頭前後となった。文化庁は1973年(昭和48)12月に天然記念物指定の方針を決定したが、告示には至っていない。1980年代後半から生息数は増加し、2006年(平成18)の調査では757頭が確認された。環境省の作成するレッド・データ・ブックでは、絶滅危惧ⅠB類に分類されている。
[新妻昭夫]
…南半球では種分化を促す陸地の障壁が北半球ほど複雑でないため種類が少ない。北半球では,北太平洋にクラカケアザラシ(イラスト),アゴヒゲアザラシ,ゴマフアザラシ(イラスト)の3種,北大西洋にハイイロアザラシ(イラスト),ズキンアザラシ,タテゴトアザラシ(イラスト)の3種,両方にワモンアザラシ(イラスト),ゼニガタアザラシ(イラスト)の2種が分布する。北半球の低緯度地方にはモンクアザラシ類3種とキタゾウアザラシが分布し,カスピ海やバイカル湖にもワモンアザラシ類2種が分布する。…
…体長は1.8m前後,体重は雄150kg,雌120kgになる。陸岸で繁殖するゼニガタアザラシは近縁種であり,近年まで同一種とされていた。背部は光沢のある灰黒色の地色を呈し,白色,黒色小斑がたくさんあり,ゴマをまいたように見える。…
※「ゼニガタアザラシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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