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ダウン症候群 ダウンしょうこうぐん Down's syndrome

翻訳|Down's syndrome

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダウン症候群
ダウンしょうこうぐん
Down's syndrome

蒙古症,モンゴリズムともいう。厚いまぶたをもつ特有の顔貌になる知的障害をいう。常染色体異常に起因し,高年の妊婦から生れる可能性が高い。全身にわたって発育障害があり,性格は楽天的で活発であるが,知能は低く,抵抗力が弱い。

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デジタル大辞泉の解説

ダウン‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【ダウン症候群】

Down's syndrome染色体の異常により、知能障害と特異な顔貌(がんぼう)を示す疾患。1866年に英国の医師ダウンが報告。蒙古(もうこ)症。ダウン症

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百科事典マイペディアの解説

ダウン症候群【ダウンしょうこうぐん】

染色体異常による病気。1866年に英国のジョン・ラングドン・ダウン医師が発見したことから,この名がついた。1959年,21番染色体が1本多いことが原因だということがわかり,その後,21トリソミー症候群とも呼ばれる
→関連項目遺伝病奇形小人精神発達遅滞早老症モンゴリズム

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栄養・生化学辞典の解説

ダウン症候群

 モンゴリズム,蒙古症,蒙古人様白痴,21トリソミー症候群などともいう.特異な顔貌を呈する遺伝性の症候で,染色体の異常によって起こる.大部分の例で21番の染色体が三染色体性である.

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家庭医学館の解説

だうんしょうこうぐん【ダウン症候群 Down Syndrome】

[どんな病気か]
 21番染色体(せんしょくたい)(図「染色体の構造」)に、1本過剰な染色体が存在することでおこります。
 発生頻度は、出生1000人に1人といわれています。大部分は遺伝することのない散発性のものですが、21番染色体の一部が他の染色体に付着している転座(てんざ)例では、血のつながった家族のなかにも同じ病気の人がいて、遺伝することがあります。
 かつては蒙古症(もうこしょう)と呼ばれていましたが、現在では、この病気を最初に報告したダウン博士の名にちなみ、ダウン症候群と呼ばれています。
[症状]
 目と目の間隔が開き、目じりがつりあがった特有の顔貌(がんぼう)(顔つき)をしており、短い頭、幅広く扁平(へんぺい)な鼻根(びこん)、低い鼻すじ、長い舌、変形した耳介(じかい)、太く短いくび、幅の広い手、太く短い指などの特徴がみられます。全身の筋肉の緊張が低下し、精神発達遅滞(せいしんはったつちたい)もみられます。
 そのほか、心臓の形態異常食道閉鎖症(へいさしょう)、先天性幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)、十二指腸閉鎖症、巨大結腸症(けっちょうしょう)、鎖肛(さこう)などの内臓の形態異常をともなうことも少なくありません。
[治療]
 内臓の形態異常があればその治療を行ない、精神発達遅滞の程度に応じて、社会生活がいとなめるよう訓練します。

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世界大百科事典 第2版の解説

ダウンしょうこうぐん【ダウン症候群 Down’s syndrome】

染色体異常に起因する症候群の一つ。1866年,J.L.H.ダウンが特異な顔貌をもつ精神遅滞として記載し,この名がある。かつては蒙古症(モンゴリズムmongolism)とも呼ばれたが,これは人種的偏見に基づく不適切な表現であるため,今日では用いられない。21番めの染色体の異常が原因で,出生約700人に1人の割合でみられるが,母親の出産年齢が高いほどその頻度は大きくなる。染色体の異常のほとんどは21番染色体が3本ある21トリソミー(90~95%)で,そのほか,転座型(5~6%),モザイク型(1~3%)がある。

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大辞林 第三版の解説

ダウンしょうこうぐん【ダウン症候群】

〔1866年ダウン(J. Langdon Down1826~1896)が報告したことからの名〕
染色体異常の一。多くは二一染色体の過剰による。一般に精神発達や発育が障害され、先天性の心疾患を伴うこともある。俗に蒙古症ともいわれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダウン症候群
だうんしょうこうぐん

特有な顔貌(がんぼう)と精神遅滞を特徴とする、常染色体異常による疾患である。650~700人に1人の割合で出生する。
 イギリスの医師ダウンLangdon Downが1866年に、特殊な精神遅滞の一群を「蒙古人型白痴(もうこじんがたはくち)」と報告したので、蒙古症(モンゴリズムMongolism)ともよばれてきたが、1959年にレジャンJ. Lejeuneらによって病因が染色体異常であることが究明され、疾患単位として確立して以来、ダウン症候群とよばれるようになった。
 臨床像としては、体型は低身長で肥満傾向がみられ、筋緊張が低下するので、乳児期の首の座りや寝返りなどの運動発達が遅滞する。知能は種々の程度の精神遅滞を示す。性格は温順である。顔貌が特徴的で、頭は幅が広い短頭、顔は平坦(へいたん)、目は目じりが外上方につり上がり、目頭は瞼(まぶた)が垂れ下がって覆われ、鼻根部は幅広くて扁平(へんぺい)で、鼻梁(びりょう)(鼻すじ)が低く、いわゆる鞍鼻(あんび)を示す。また、口を開いて舌を出していることが多く、歯や耳の変形を認めることがある。手では、指、とくに第5指(小指)が短く、内方に彎曲(わんきょく)し、斜指症を示す。手掌では猿線(さるせん)(手掌を横断する線)が半数近くにみられる。
 ダウン症候群は、先天性心疾患、消化管の形態異常、白血病の合併頻度が高い。
 診断は、臨床的特徴と皮膚紋理(掌紋)から比較的容易であるが、染色体検査によって確定する。
 染色体異常は常染色体21番目のトリソミーtrisomy(三染色体性)で、通常は1対2本の染色体が減数分裂時の不分離によって3本あり、ダウン症候群では90~95%にみられる。このほか、過剰の21番目の染色体が他の染色体に転座している転座型トリソミーや、21番目のトリソミーと核型正常細胞が混在しているモザイク型トリソミーなどが、わずかながらみられ、混在の度合いによって臨床症状が著しく異なる。[山口規容子]

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世界大百科事典内のダウン症候群の言及

【遺伝病】より

…(a)染色体異常 染色体の数もしくは構造上の変化によって異常がでる場合,これを染色体異常と呼ぶ。染色体の数が47になるものとしては,たとえばダウン症候群(蒙古症ともいう。21番目の常染色体が1個余分にある),クラインフェルター症候群(性染色体がXXYの構成となる)などがある。…

【癌】より

…両側性の網膜芽細胞腫がその例で,染色体の13qに欠損がある。メンデル式遺伝ではないが,先天的に常染色体の異常があり,癌を発生しやすい病気として,ダウン症候群(白血病),クラインフェルター症候群(乳癌)その他がある。また常染色体劣性遺伝病として,癌を多発するものとして,色素性乾皮症(皮膚癌),毛細血管拡張性失調症(悪性リンパ腫や白血病),ブルーム症候群(白血病)などがある。…

【染色体異常】より

…ただし,モノソミーの場合は生存が困難になるところから比較的例が少なく,異数体としてよく知られているものにはトリソミーが多い。ダウン症候群(21トリソミー),18トリソミーなどがある。なお,異数体ではないが,受精後第1分裂に際し染色体の不分離が起こると,同一個体内に2種類以上の遺伝子型の異なる細胞群が混在することになるが,これをモザイクmosaicという。…

【先天性心疾患】より

… 多因子性遺伝による場合のほかに,ヌーナン症候群やマルファン症候群などのような単一遺伝子による遺伝性疾患において,心臓病を合併しやすいことが知られている。また染色体異常であるダウン症候群(21トリソミー)では約50%の頻度で先天性心疾患を合併し,とくに心内膜床欠損を伴いやすい。13トリソミーや18トリソミーではさらに高率に心臓奇形を伴っている。…

【羊水診断】より

…後述の先天代謝異常の検査の場合に比べて,一定の検査によって多数の疾患を診断できること,治療不可能な対象疾患の頻度がはるかに高いなどの理由から,早期に実用化され,威力を発揮している。主として転座型ダウン症候群の子をもつ妊婦,21‐トリソミー 21‐trisomy(21番目の染色体が3本ある異常)の出生頻度の高い高年妊婦(一般妊婦では胎児600人に1人であるが,45歳以上では50人に1人の率となる)や放射線大量暴露の場合,LSDなど特殊薬剤使用の場合など,異常の存在する危険度の高い妊婦の場合に行われる。
先天性代謝異常の診断]
 羊水上澄み成分中の物質の異常増加,羊水細胞成分の組織化学的検査(異常物質の細胞内蓄積),培養細胞による酵素活性測定など,対象疾患によって異なる種々の方法により診断する。…

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