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ダナエ Danaē

翻訳|Danaē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダナエ
Danaē

ギリシア神話の女性。アルゴス王アクリシオスの娘。ペルセウスの母。アクリシオスは娘の子に殺されるであろうという神託を得たため,ダナエを青銅の塔に閉じ込めた。ゼウス黄金の雨に変じて彼女と交わり,ペルセウスが生れた。母子はアクリシオスにより木箱に入れられて海に流されたが,セリフォス島に漂着し,ディクテュスに助けられた。のちにダナエはディクテュスの兄弟で土地の王だったポリュデクテスに求愛されたが,これがきっかけとなって,すでに成人していたペルセウスがゴルゴ退治の冒険におもむくことになった。

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デジタル大辞泉の解説

ダナエ(Danaē)

ギリシャ神話で、アルゴス王アクリシオスの娘。父により青銅の部屋に閉じ込められたが、黄金の雨となって流れ入ったゼウスと交わり、英雄ペルセウスを産んだ。

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百科事典マイペディアの解説

ダナエ

ギリシア伝説のアルゴス王アクリシオスAkrisiosの美しい娘。孫に殺されるとの神託を恐れた父王は彼女を地下牢に投じた。ゼウスは黄金の雨となって天窓から侵入し,彼女と交わり英雄ペルセウスが生まれる。

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デジタル大辞泉プラスの解説

ダナエ

オーストリアの画家グスタフ・クリムト絵画(1907-08)。原題Danaë》。アルゴス王の美しい娘ダナエと黄金の雨に姿を変えたゼウスを描いたギリシャ神話を題材とする作品。個人蔵。

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世界大百科事典 第2版の解説

ダナエ【Danaē】

ギリシア伝説で,アルゴス王アクリシオスAkrisiosの娘。英雄ペルセウスの母。ダナエの生む子は祖父を殺すであろうとの神託がアクリシオスにあったため,彼女は父王によって青銅の部屋に閉じ込められていたが,ゼウスが黄金の雨に身を変じて彼女を訪れ,やがてダナエはペルセウスを生んだ。困惑した王はダナエ母子を箱に入れて海に流すと,箱はセリフォス島に漂着し,二人は島の王ポリュデクテスPolydektēsの弟に保護された。

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大辞林 第三版の解説

ダナエ【Danaē】

ギリシャ神話で、アルゴス王アクリシオスの娘。父に青銅の部屋に閉じこめられた彼女のもとに黄金の雨と変じたゼウスが訪れ、ペルセウスが生まれた。父が怒って母子を箱に入れて海に流したが、箱はセリポス島に漂着したという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダナエ
だなえ
Dana

ギリシア神話のアルゴス王アクリシオスの娘。すでに高齢であった父アクリシオスは、男子が生まれるのを切望していたが、デルフォイの神託から自分がダナエの生む男の子に殺されることを知らされる。そこでダナエを青銅の部屋に閉じ込めるが、ダナエに恋慕していたゼウスが黄金の雨に身を変じて部屋の屋根から侵入し、彼女にペルセウスを生ませる。嬰児(えいじ)がゼウスの子であることを信じないアクリシオスは、母子を箱に封じ込めて海へ投げ入れ、その箱はセリフォスの島へ漂着して島の王ポリデクテスの弟ディクテス(「網」の意)に救われる。しかし、ポリデクテスはペルセウスをゴルゴン退治に行かせておいて、ダナエを自分のものにしようとした。そのため帰国して母の苦境を知ったペルセウスは、ポリデクテスとその一味にゴルゴンの頭を見せ、彼らをことごとく石にしてしまった。ダナエの受難物語は悲劇の素材にもなっているが、箱の中のダナエが嬰児ペルセウスをあやす姿を歌ったシモニデスの哀歌は、とくに有名である。[伊藤照夫]

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世界大百科事典内のダナエの言及

【ギリシア神話】より

…ゼウスは人間の女との間にも多数の子をもうける。主要なものだけを挙げれば,テーバイの王女セメレSemelēによりディオニュソスを,アルクメネAlkmēnēによりヘラクレス,ダナエDanaēによりペルセウス,エウロペによりミノスを得た。それぞれの場合につき細目と関与者を特徴づける物語が語られている。…

【聖婚】より

… 神が人間と結婚する形式の聖婚神話(伝説)は,英雄の生誕(英雄神話)や特定家系の由来を基礎づけていることが多い。ギリシア神話では,アルゴス王アクリシオスAkrisiosは一人娘ダナエDanaēを青銅の密室のなかに隔離していたが,大神ゼウスは黄金の雨となってダナエと通じ,2人の間に英雄ペルセウスが生まれた。日本では大和の三輪山の大物主神が活玉依毘売(いくたまよりびめ)に毎夜通って生ませた子の子孫が河内の美努(みぬ)村の意富多多泥古(おほたたねこ)であって,崇神天皇はそれに三輪山の神をまつらせたという。…

【ギリシア神話】より

…ゼウスは人間の女との間にも多数の子をもうける。主要なものだけを挙げれば,テーバイの王女セメレSemelēによりディオニュソスを,アルクメネAlkmēnēによりヘラクレス,ダナエDanaēによりペルセウス,エウロペによりミノスを得た。それぞれの場合につき細目と関与者を特徴づける物語が語られている。…

【聖婚】より

… 神が人間と結婚する形式の聖婚神話(伝説)は,英雄の生誕(英雄神話)や特定家系の由来を基礎づけていることが多い。ギリシア神話では,アルゴス王アクリシオスAkrisiosは一人娘ダナエDanaēを青銅の密室のなかに隔離していたが,大神ゼウスは黄金の雨となってダナエと通じ,2人の間に英雄ペルセウスが生まれた。日本では大和の三輪山の大物主神が活玉依毘売(いくたまよりびめ)に毎夜通って生ませた子の子孫が河内の美努(みぬ)村の意富多多泥古(おほたたねこ)であって,崇神天皇はそれに三輪山の神をまつらせたという。…

※「ダナエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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