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トボリスク Tobol'sk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トボリスク
Tobol'sk

ロシア中部,西シベリアチュメン州の都市。州都チュメンの北東約 200km,西シベリア低地南西部,トボル川イルトゥイシ川に流入する地点に位置する河港都市。ロシア人による初期のシベリア植民の中心地の一つで,1587年につくられ,のち商業中心地として発展した。 19世紀末シベリア横断鉄道敷設に際して,同鉄道が市を通らなかったため衰退したが,その後チュメンから産油地スルグートへ延びる鉄道が通じた。造船,合板,絨毯,食品 (水産加工,食肉) などの工業があり,マンモスやセイウチの牙の彫刻で知られる。またオビ川沿岸のチュメン油田の開発に伴って,1978年ここに石油精製・石油化学コンビナートが建設された。教育大学,歴史・建築博物館がある。人口9万 6800 (1991推計) 。

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百科事典マイペディアの解説

トボリスク

ロシア中部,西シベリアの都市。イルティシ川とトボル川との合流点付近にある。工業は造船,ベニヤ板,麻,食料品など。1587年エルマークらにより創設。1708年―1882年シベリア総督府がおかれ,行政の中心として栄えた。
→関連項目シビル・ハーン国

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世界大百科事典 第2版の解説

トボリスク【Tobol’sk】

ロシア連邦中部,ウラル地方のチュメニ州にある都市で,トボル川との合流点に近いイルティシ川の右岸にあり,チュメニの北東254km。人口9万7600(1992)。船舶建造・製材・木工・食品工業があり,化学者メンデレーエフの生誕地で,医科大学と工科大学がある。チュメニとともにシベリア最古の都市で,1587年にエルマークを長とするドン・コサック軍団によって建設された。トボル川のほとりでシベリア・ハーンのクチュムの大軍を撃破したエルマークはロシア国民の英雄とされ,その記念像がトボル川の河岸に建てられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トボリスク
とぼりすく
Тобольск Tobol'sk

ロシア連邦中部、チュメニ州の都市。トボル川の合流点付近に位置するイルティシ川右岸の河港都市で、空港もある。人口9万8100(1999)。石油化学、船舶の建造・修理、林業機械、ベニヤ板、家具、じゅうたん・織物製造、骨彫刻工芸、精肉などの産業がある。ここは16世紀にタタール人が建てていたシビル・ハン国の首都イスケルの場所で、この首都をロシア人はシビーリとよび、「シベリア」という地域名はこれに由来するという。ここに1587年、コサックがシベリアで2番目のロシアの町を建設したのが起源で、全シベリアの政治・経済の中心地となったが、のちに衰えた。帝政時代の流刑地。[三上正利]

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