トムラウシ山(読み)とむらうしやま

日本大百科全書(ニッポニカ)「トムラウシ山」の解説

トムラウシ山
とむらうしやま

北海道中央部、上川(かみかわ)総合振興局管内の美瑛町(びえいちょう)と十勝(とかち)総合振興局管内の新得町(しんとくちょう)の界にある山。標高2141メートル。大雪(たいせつ)山から十勝岳に至る火山群のほぼ中央にあり、旭(あさひ)岳の南方12キロメートルに位置する。更新世(洪積世)に噴出の広大な溶結凝灰の台地上に安山岩質溶岩が山体を形成し、一見ドーム状の地形を示すが溶岩流である。山頂部には直径400メートルの火口が残っている。大雪山西麓(せいろく)の天人峡温泉からの一泊コースなどの登山コースがある。

[岡本次郎]


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百科事典マイペディア「トムラウシ山」の解説

トムラウシ山【トムラウシやま】

北海道中央部,大雪山系にある山。標高2141m。山頂付近にはトムラウシ庭園,日本庭園と呼ばれるお花畑が広がり,多くの高山植物が見られる。ナキウサギの生息地。2009年7月16日,ツアー会社が企画,募集したツアー登山の参加者等9名が死亡する,遭難死亡事故が発生した。低体温症に起因するとみられている。登山口はトムラウシ温泉天人峡など。大雪山国立公園に属し,日本百名山にも選ばれている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「トムラウシ山」の解説

トムラウシ山
トムラウシやま

北海道中央部,大雪火山群の南部にある火山。標高 2141m。美瑛,新得両町の境に位置し,大雪山の基底溶岩から成る約 1700mの台地上に形成されたドーム状の火山。安山岩から成り,頂上付近に湿地帯,西麓に高山植物群落で有名な黄金ヶ原がある。火口湖にはエゾサンショウウオが生息する。大雪山国立公園に属する。

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