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トラコーマ トラコーマtrachoma

翻訳|trachoma

6件 の用語解説(トラコーマの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トラコーマ
トラコーマ
trachoma

トラホームともいう。開発途上国などでは依然,発生率の高い結膜の伝染性疾患で,重要な失明原因の一つになっている。急性型と慢性型がある。大部分は定型的な慢性トラコーマに移行し,結膜円蓋部には顆粒が並び,瞼板結膜に乳頭が増殖し,結膜は充血肥厚する。

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デジタル大辞泉の解説

トラコーマ(trachoma)

クラミジアの一種の感染によって起こる結膜炎結膜の充血、まぶたの裏側の水ぶくれの多発、視力の低下などの症状を呈し、角膜が濁って失明することもある。トラホーム

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百科事典マイペディアの解説

トラコーマ

トラホームとも。東南アジア中近東アフリカなどに広くみられるクラミジア・トラコマスの感染による伝染性の慢性結膜炎。かつて日本にも多かったが最近は少なくなった。
→関連項目眼精疲労クラミジア感染症田端義夫届出伝染病

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世界大百科事典 第2版の解説

トラコーマ【trachoma】

トラホームともいい,角膜,結膜をおもに侵す伝染性疾患。かつて日本では,この眼病は失明原因の上位を占めたが,上下水道等衛生環境,衛生思想の向上,抗生物質の発達とともに激減し,現在,新しく発症をみることはほとんどなくなった。現在,日本で問題となるのは,高齢者にみられる瘢痕(はんこん)化したトラコーマによる後遺症である。しかし一方,発展途上国においては,トラコーマは依然として失明原因の上位を占めているので,過去の病気といいきってしまうわけにはいかない。

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大辞林 第三版の解説

トラコーマ【trachoma】

伝染性の、目の結膜疾患。病原体はクラミジア。急性結膜炎の形で始まり、まぶたの裏側に透明な粟粒大のぶつぶつができる。慢性期には角膜が混濁し、視力低下を招くことが多い。トラホーム。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トラコーマ
とらこーま
trachoma

感染性の結膜疾患の一種で、トラホームTrachom(ドイツ語)ともいう。結膜に濾胞(ろほう)をつくり、慢性に経過する病気で、クラミジア・トラコーマティスChlamydia trachomatisという病原体の感染でおこる。かつてはもっとも患者の多い目の感染症であったが、衛生状態のよい先進国ではごくまれになった。濾胞は融合して大きくなり、結膜上皮細胞に病原体の集合体とみられる封入体(トラコーマ小体、プロワツェクProwazek小体)が検出される。角膜上方から混濁を伴って血管が侵入するが、この状態をパンヌスpannusという。結膜に瘢痕(はんこん)をつくり、その影響で涙液分泌低下、眼瞼(がんけん)内反、睫毛(しょうもう)(まつげ)乱生、涙道閉鎖、角膜潰瘍(かいよう)などの後遺症をおこす。このために視力が障害される。病原体に対してエリスロマイシン、テトラサイクリン系の抗生物質が有効である。両者とも主として軟膏(なんこう)が用いられる。[内田幸男]

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世界大百科事典内のトラコーマの言及

【角膜】より

…これらを分類すると,(1)感染症等炎症によるもの,(2)遺伝素因をもった変性疾患,(3)物理的な外傷および薬品による化学的な外傷,(4)栄養障害によるもの,の4群になる。 炎症性疾患としては,かつてはトラコーマウイルスによるトラコーマが多く,失明原因の主流を占めたが,衛生状態の改善や抗生物質の発達でほとんどみられなくなった。現在みられるのは,角膜上皮,角膜実質にできた瘢痕(はんこん)や血管新生による混濁である。…

【目∥眼】より

…【丸尾 敏夫】
【眼病の歴史】
 古代エジプトの医学文書として名高い前16世紀の《エーベルス・パピルス》は,目の化膿,盲目化,結膜浮腫,白内障,眼瞼外反,眼瞼内反,目の肉芽,水腫眼,虹彩炎,角膜白斑,瞼裂斑,翼状片,ブドウ腫,睫毛乱生(逆まつ毛)というように,眼病を驚くほど細かく診別している。ここではまた硫酸銅で治療した目の流行病にふれているが,これはトラコーマであったと思われる。トラコーマはギリシア・ローマ時代にもよく知られ,その後十字軍,モンゴル族の侵略,ナポレオン戦争,ロシア革命など人間の大移動のたびに流行を繰り返し,今日ではアジア,アフリカの貧困地帯で猛威をふるっている。…

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