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ナフトール naphthol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナフトール
naphthol

化学式 C10H7OH 。ナフタリンフェノール。次の2種がある。 (1) 1-ナフトール α-ナフトールともいう。無色の結晶,融点 96℃,昇華性。染料,香料の合成原料として用いられる。 (2) 2-ナフトール β-ナフトールともいう。無色の結晶,融点 121~123℃。染料,薬品,香料の合成原料として用いられるほか,ゴムの酸化防止剤としても使用される。

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百科事典マイペディアの解説

ナフトール

ナフタレンのH原子を1つ水酸基−OHに置換したもの。分子式C1(/0)H7OH。α‐,β‐の2異性体がある。α‐(または1−)ナフトールは融点96℃,沸点288℃の無色針状晶。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナフトール【naphthol】

ナフタレンのモノヒドロキシ誘導体をさし,1‐(またはα‐)ナフトールと2‐(またはβ‐)ナフトールの2種がある。ともにフェノール臭をもつ昇華性の無色の結晶で,α‐体は融点96℃,沸点288℃,β‐体は融点122℃,沸点296℃。エチルアルコール,エーテル,クロロホルム,ベンゼンによく溶け,水には溶けない。しかし酸解離指数pKa(20℃)はα‐体約9.3,β‐体約9.5でフェノールよりやや強い酸であり,アルカリ水溶液によく溶ける。

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大辞林 第三版の解説

ナフトール【naphthol】

コールタール中に含まれるフェノールの一。ナフタレンの水素原子一個をヒドロキシル基で置換したかたちの化合物。化学式 C10H7OH ヒドロキシル基の位置により二つの異性体がある。 1 -( α -)ナフトールは無色針状結晶で、塩化鉄(Ⅲ)により紫色を呈するが、 2 -( β -)ナフトールは板状結晶で、塩化鉄(Ⅲ)により緑色を呈する。染料・医薬品の合成原料のほか防腐剤に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナフトール
なふとーる
naphthol

ナフタレンの水素原子1個をヒドロキシ基-OHで置換した化合物。その位置により2種の異性体がある。1-ナフトールは無色の柱状結晶。2-ナフトールは無色~微黄色の葉状結晶。いずれの異性体もフェノール状の臭気があり、昇華性。水にはわずかにしか溶けないが、水酸化アルカリ水溶液、エタノール(エチルアルコール)、ベンゼンなどに易溶。塗料、香料、医薬の製造に利用される。相当する1-あるいは2-ナフタレンスルホン酸から製造される。[徳丸克己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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