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パンソリ パンソリ p'ansori

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パンソリ
パンソリ
p'ansori

朝鮮の代表的な民族芸能の一つ。日本の浄瑠璃に近く,物語に節をつけてうたう語り物音楽。唱劇または唱楽劇歌ともいう。唱夫すなわち広大 (クワンデ) 1人が右手に扇子を持ち,太鼓手1人の伴奏で歌と白 (せりふ) と科 (しぐさ) を織り交ぜて長い物語を劇的に語る。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

パンソリ

歌手が太鼓の伴奏で、一つの物語を歌と語りを交えて感情豊かにうたう伝統芸能。楽譜はなく、師匠から弟子に口伝えされてきた。歌われていた当時のまま現在まで残っているのが5曲あるとされ、物語は短いもので2時間、長いもので8時間ある。日本の能楽などと同様、ユネスコ世界無形遺産に指定されている。

(2009-09-19 朝日新聞 朝刊 大阪市内 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

パンソリ

《〈朝鮮語〉。場の声(音楽)の意》朝鮮の民俗芸能歌い手と太鼓の伴奏者の二人だけで演じる、身振りを伴った一種の語り物。

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百科事典マイペディアの解説

パンソリ

朝鮮の伝統的な語り物。広大(クワンデ)と呼ばれる職業的芸能人語り手が鼓手の太鼓に合わせて物語を語る。語りは全羅道方言で,場面に応じた節回しの地の部分と,会話の部分を交えて進行する。
→関連項目キーセン(妓生)キム・ジハノンアク(農楽)無形文化遺産保護条約無形文化財保護条約

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世界大百科事典 第2版の解説

パンソリ【P‘ansori】

朝鮮の民俗芸能の一つで,物語に節をつけて歌うもの。唱劇,劇歌とも呼ぶ。李朝後期,18世紀初め朝鮮の中部以南に生じた。その起源については諸説があるが,叙事巫歌あるいは民間に伝承されていた説話を歌唱化したものという説が有力である。それがパンソリに発展したのは,商業の発達や富裕な平民層の出現など,変動期にさしかかった当時の社会に,儒教道徳の呪縛から自由な面白い芸能を求める気運があったと同時に,興行が成功する経済的な基盤ができていたからである。

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大辞林 第三版の解説

パンソリ

〔朝鮮語〕
朝鮮の民俗芸能。太鼓の伴奏による歌唱を主体とする一種の語り物。身振りをまじえるなど劇的要素が強い。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パンソリ
ぱんそり

朝鮮の口唱芸能。パン(場、広場)とソリ(音、声、謡(うた))の合成語。チャン(唱)、アニリ(白、語り)、バルリム(所作)を三大要素に全羅(ぜんら)道の曲調にのせて歌い語った語り物。手扇やハンカチを手に、太鼓の伴奏で1人で数役を演唱する。李朝(りちょう)の平民文学が台頭した16世紀後半から約半世紀の間に発生したとみられている。巫俗(ムソク)系の広大(クワンデ)(芸人)がよく演唱したためか巫歌(ムガー)の影響が非常に濃い。広大たちがかってに演唱していたものを、のちに「パンソリの父」とよばれた申在孝が19世紀後半に台本と唱法を体系的に整理再編した。彼の再編した12編のうち、『春香歌』『沈清歌』『興甫歌』『水宮歌』『赤壁歌』の5編が現在も上演されている。唱法には東便(トンピョン)・西便(ソピョン)・中古制(チュンコジェ)の三つと、平調(ピョンジョ)・羽調(ウジョ)・界面調(ケミョンジョ)の三つの調子がある。パンソリを演劇化したものを唱劇という。名唱に、古くは河漠潭、崔先達、椎得三、近くは金昌、宋萬甲、現在は朴緑珠(パクロクチュ)、金素姫(キムソヒ)らがいる。[金 両 基]
『申在孝著、姜漢永・田中明訳注『パンソリ――春香歌・沈静歌他』(平凡社・東洋文庫)』

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世界大百科事典内のパンソリの言及

【歌謡曲】より


[演歌復活]
 テレビはもっぱら〈ポップス歌謡〉という1977年に,韓国の歌手李成愛(イソンエ)は,《カスマプゲ》(鄭斗守・申東運作詞,朴椿石作曲)で日本の音楽市場に現れ,韓国ブームをひきおこす一方,日本の演歌を独特のフィーリングで歌い,演歌を再浮上させた。演歌は,韓国の俗謡パンソリと音楽的に共通項を多くもち,演歌の源流が韓国にあるともいわれた。これは,1910年代に《船頭小唄》や《籠の鳥》等主題歌映画が朝鮮にもちこまれ,レコードも訳詞で出され,流行したことから,両国間で音楽的共通項が作られたためとみられる。…

【朝鮮演劇】より

… なお広大は語源的には傀儡や仮面を意味し,のちには人形劇や仮面劇,綱渡り,とんぼ返りなどの曲芸をみせる俳優を意味するようになった。さらに李朝後期にはパンソリ広大などのように専門化した芸人も生まれる。才人は才人庁に属した官属の芸人で,地方郡衙に属し,中央や地方での饗宴や両班の個人的な祝宴,科挙の合格祝(遊街とよばれ,3日にわたり友人や親戚を訪問するもの)などにも動員された。…

【朝鮮音楽】より

…17世紀後半になると唐楽はしだいに郷楽化し,郷楽は発展し変化しながら栄えた。18世紀にいたると,時調や詩文学の繁栄に伴い,歌曲の歌辞(詞),時調と呼ばれる芸術的な声楽が確立し,民衆の中では,パンソリと呼ぶ語り物音楽が発達し,多くのパンソリの名歌手が出現した。一方器楽にも〈散調(さんぢよう)〉という独奏楽器のための楽曲形式がおこり,宮廷音楽も含めて,器楽も声楽も民族音楽の大成期を成した。…

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