日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ピストン(Walter Piston)
ぴすとん
Walter Piston
(1894―1976)
アメリカの作曲家。ハーバード大学音楽学部を卒業後パリに留学(1924~26)し、デュカース、ナディア・ブーランジェに作曲を学ぶ。帰国後、母校で教鞭(きょうべん)をとり、バーンスタインらの後進を育てた。新古典主義的作風を示し、主要作品に、八曲の交響曲、バレエ曲『不思議な笛吹き』(1938)、ビオラ協奏曲(1957)など。また音楽理論書『和声学』(1941)、『対位法』(1947)、『管弦楽法』(1955)などは教科書として広く用いられている。
[寺田兼文]
『戸田邦雄訳『管弦楽法』(1967・音楽之友社)』