ピタゴラス学派(読み)ピタゴラスガクハ

デジタル大辞泉 「ピタゴラス学派」の意味・読み・例文・類語

ピタゴラス‐がくは【ピタゴラス学派】

ピタゴラスの説を継ぐ学徒教徒。紀元前5~4世紀に活躍フィロラオス・アルキタスが著名。紀元前1世紀に新ピタゴラス学派として復興

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精選版 日本国語大辞典 「ピタゴラス学派」の意味・読み・例文・類語

ピタゴラス‐がくは【ピタゴラス学派】

  1. 〘 名詞 〙 ピタゴラスとその哲学を擁した学派霊魂不滅、輪廻死後応報を信じ、禁欲戒律を守って宗教団体としても生活し、また一方数学が永遠不変の真理を教える魂を浄化するものとしてこれを研究し、理論数学の発展にも貢献。紀元前五~四世紀に栄え、フィロラオス、アルキタスらが有名。

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世界大百科事典(旧版)内のピタゴラス学派の言及

【オルフェウス教】より

…輪廻(りんね)転生をはっきりこの教派の教義に帰している文献はないが,当然それが前提となっているように思われる。オルフェウス教はその点でピタゴラス学派とたいへん近く,両者はほぼ同じアルカイック時代に台頭し,相互に影響し合い,ときに区別がつけられなくなっていたように思われる。ただプラトン,テオフラストスなどがもっぱら軽蔑的にのみこの教派に言及しているところから判断すれば,古典時代には秘教の全般的な退潮とこの派の一部のいかがわしい売僧の横行などのために,いわばピタゴラス学派の民衆版として社会の片隅に沈滞し,古代末期の危機的状況下に再び浮上し,とりわけ新プラトン主義者などによりプラトン形而上学の先駆的思想として高く評価されるようになったものと思われる。…

※「ピタゴラス学派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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