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ヘレネ ヘレネ Helene

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘレネ
ヘレネ
Helene

ギリシア神話の女性。スパルタテュンダレオスの妃レダが,白鳥に変身したゼウス交わり生んだ卵から,ディオスクロイおよびクリュタイムネストラとともに出生した世界一の美女。テセウスによってさらわれたが,彼がペルセフォネをさらおうとして冥府に行った間にディオスクロイによってスパルタに連れ戻され,ギリシア中の英雄たちの求婚を受けた末にメネラオスと結婚し,娘ヘルミオネを生んだ。

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ヘレネ
ヘレネ
Helenē

ギリシアのエウリピデスの悲劇。前 412年上演。パリストロイへ連れていったのはヘレネ自身ではなく,実はその幻影であったというステシコロスの歌に基づく作品。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

ヘレネ

ギリシア伝説における稀代の美女。ラテン語ヘレナ,英語でヘレン。ゼウスとレダの子。多くの求婚者の中からスパルタ王メネラオスを選んだが,パリスによってトロイアへ連れ去られ,これが原因でトロイア戦争が起こる。
→関連項目パリスファウスト

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘレネ【Helenē】

ギリシア伝説の絶世の美女。英語ではヘレンHelen。白鳥の姿で近づいたゼウスがスパルタ王妃レダに産ませた卵からかえった。実の母親は復讐の女神ネメシスともいう。ギリシア中から集まった多数の求婚者の中から,ミュケナイアガメムノンの弟メネラオスを夫に選んだ彼女は,スパルタ王妃となって1女ヘルミオネHermionēをもうけた。しかし夫の留守中,トロイアの王子パリスに誘惑されて館を出奔したため,トロイア戦争が起き,パリスはこの戦争で弓の名手フィロクテテスに射殺された。

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大辞林 第三版の解説

ヘレネ【Helenē】

ギリシャ神話の絶世の美女。ゼウスとレダとの娘。スパルタ王妃となったが、トロイの王子パリスが恋して略奪したことからトロイ戦争が起こった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘレネ
へれね
Helene

ギリシア神話でトロヤ戦争の原因となった絶世の美女。鵞鳥(がちょう)に化けたネメシス(天罰の女神)と白鳥に化けたゼウスが交わって生じた卵から生まれたとも、あるいはゼウスが白鳥の姿となってスパルタ王ティンダレオスの妻レダに通じて生ませたとも伝えられる。第二の説によれば、レダは神の血を引くヘレネとポリデウケス、人間の血を引くクリタイムネストラとカストルを生んだ。ヘレネは12歳のとき英雄テセウスにさらわれるが、このときは兄弟(カストルとポリデウケス)に救い出される。やがて彼女をめぐってギリシア中から求婚者が押し寄せるが、彼女は結局スパルタ王メネラオスの妻となる。そして娘ヘルミオネを生みながら、今度はトロヤの王子パリスに誘惑されてトロヤへ出奔する。トロヤ遠征は、こうして彼女を取り返すため、全ギリシアの英雄たちによって企てられた。激闘10年ののち、ついにトロヤが陥落すると、メネラオスは戦争の元凶であるヘレネを罰しようと彼女の胸に剣を突きつけるが、その美しさに打たれて剣を取り落とす。そしてヘレネは夫とともにスパルタに帰還し、幸せな余生を送った。また死後は、「白い島」(一種の極楽)でアキレウスと結婚したとも伝えられる。本来、彼女は樹木神、あるいは豊穣(ほうじょう)女神であったのが、のちに英雄伝説中のさらわれる美女に変貌(へんぼう)したものと考えられている。[中務哲郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のヘレネの言及

【トロイア戦争】より

…その裁定をゼウスからゆだねられたトロイア王子パリス(別名アレクサンドロス)は,世界の支配権を約束するヘラ,戦いの勝利を提供しようとするアテナを差しおいて,世界一の美女を与えようというアフロディテにリンゴを渡した。ところで当世随一の美女ヘレネは,すでにスパルタ王メネラオスの妃であった。パリスは美神の指示に従い,スパルタに客となり,王の留守に乗じて財宝とともにヘレネをトロイアに連れ去った。…

【メネラオス】より

…ミュケナイ王アガメムノンの弟。多数の求婚者の中から選ばれて絶世の美女ヘレネの夫となり,一女ヘルミオネHermionēをもうけたが,所用で国を留守にしていた間に,トロイアの王子パリスにヘレネを連れ去られたため,トロイア戦争が起きた。この戦争で彼はヘレネの身柄と奪われた財宝をかけてパリスと一騎打ちに及び,勝利の寸前までいったものの,パリスを寵愛する女神アフロディテの妨害にあって,決着をつけることができなかった。…

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