ベスト
Best, Charles Herbert
[生]1899.2.27. ウェストペンブローク
[没]1978.3.31. トロント
カナダの生理学者。 1925年トロント大学卒業。在学中の 21年に F.バンティングの実験助手となり,イヌの膵臓からインスリンを抽出することに成功した。このほか,ビタミンB複合体のコリンや酵素のヒスタミナーゼを発見。血栓症の治療に抗凝固剤の使用を提唱した最初の人でもある。 29~65年,トロント大学の生理学主任教授。 41~67年,バンティング=ベスト医学研究所所長。主著『臨床医学の生理学的基礎知識』 The Physiological Basis of Medical Practice (1937) 。
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ベスト
〘名〙 (vest)⸨ヴェスト⸩
① チョッキ。胴衣。
※紐育(1914)〈原田棟一郎〉ウォール・ストリート「石段の上にはガウンに長ヴェストの華盛頓
(ワシントン)が右手を延ばして大統領の
宣誓をして居る銅像が立って居るが」
ベスト
〘名〙 (best) 最もすぐれたもの。一番よいもの。最良。
最上。
最善。他の外来語の上に付けても用いる。「
ベストテン」「ベストメンバー」など。
※田舎教師(1909)〈
田山花袋〉九「何うせ自分のベストを尽すより外に仕方がないのである」
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ベスト【vest】
丈の短い袖無しの胴衣で,日本ではチョッキともいう。ベストはアメリカでの名称であり,イギリスではウエストコートwaistcoatと呼ぶ。ベストの起源は16世紀にまでさかのぼるが,現代のベストに形態的に直接つながるのは,19世紀の初期からイギリスの郵便配達夫や御者が防寒のために着た紡毛地のポストボーイ・ウエストコートとされている。代表的なベストはスーツ・ベストといわれる三つ揃いの背広のベストで,シングル型,ダブル型,衿なし型,衿つき型などとデザインの種類は非常に多く,古い時代のものほどその形態が多様である。
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世界大百科事典内のベストの言及
【チョッキ】より
…袖がなく丈の短い胴衣で,セビロ(背広),ワイシャツなどと同じように日本独自の疑似外来語の服飾用語。英語のベストと同じ意味で使われる。背広のチョッキ,毛糸のチョッキなどというように用いられ,明治以来ごく一般的な用語だったが,1960年代から70年代にかけてほとんど一般的には使われなくなり,それに代わってベストという呼び方がごく普通になった。…
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