デジタル大辞泉
「ベロオリゾンテ」の意味・読み・例文・類語
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ベロオリゾンテ
Belo Horizonte
ブラジル南東部,ミナスジェライス州の州都。サンパウロ,リオデジャネイロに次ぐ同国第3の都市で,リオデジャネイロの北約 300km,エスピニャソ山脈西麓の高原にあり,標高約 830m。ブラジル最初の計画都市で,アメリカ合衆国の首都ワシントン・コロンビア特別区(ワシントンD.C.)などを模して建設され,1897年シダデデミナス Cidade de Minasとして発足,オーロプレトに代わって州都となった。1901年ポルトガル語で「美しい地平線」を意味する現在名に改称。鉱業と畜産業を主産業とする同州の商工業中心地で,出版業,鉄鋼業,織物業,家具製造業,食品加工業なども立地する。文化の中心地でもあり,ミナスジェライス連邦大学(1927),ミナスジェライス・カトリック大学(1958)ほか各種教育機関,博物館などがある。北西郊のパンプリャは,1940年代にブラジルの有名な建築家オスカー・ニーマイヤーが手がけた前衛的な近代建築プロジェクトで知られ,パンプリャ湖畔のカジノ,ダンスホール,ゴルフ・ヨットクラブ,聖フランシスコ・デ・アシス聖堂の建築群が,2016年世界遺産の文化遺産に登録された。大西洋岸のリオデジャネイロと内陸の首都ブラジリアの間に位置する交通の要地で,市から放射状に延びる鉄道,道路により国内主要都市と結ばれる。人口 237万5151(2010)。
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ベロ・オリゾンテ
Belo Horizonte
ブラジル南東部,ミナス・ジェライス州の州都。〈美しい地平線〉を意味する。国土のほぼ中心部,標高830mの高原にあり,人口239万9920(2005)。1897年,旧州都オウロ・プレトに代わる都市として計画・建設された。ブラジリアに先だつ数少ない人工都市の一つである。近年,近郊の工業団地コンタジェンなどとともに,同市の工業は急速に発展している。機械,自動車,冶金など鉱産州ミナス・ジェライスの州都らしく,金属関係の部門が多い。リオ・デ・ジャネイロ市,サン・パウロ市とベロ・オリゾンテを結ぶ三角形がブラジルの工業力を代表するといっても誇張ではない。市内にはパンプロナ湖,近郊の旧都オウロ・プレトなど観光資源にも恵まれている。
執筆者:山田 睦男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報