ベロオリゾンテ(その他表記)Belo Horizonte

デジタル大辞泉 「ベロオリゾンテ」の意味・読み・例文・類語

ベロ‐オリゾンテ(Belo Horizonte)

《美しい地平線の意》ブラジル南東部の高原にある工業都市市街放射状に建設され、1897年よりミナスジェライス州の州都。市街北東部の庭園都市の建造物群が、2016年に「パンプーリャの近代建築群」の名称世界遺産文化遺産)に登録された。人口、都市圏243万(2008)。ベロオリゾンチベロリゾンテ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベロオリゾンテ」の意味・わかりやすい解説

ベロオリゾンテ
Belo Horizonte

ブラジル南東部,ミナスジェライス州の州都。サンパウロリオデジャネイロに次ぐ同国第3の都市で,リオデジャネイロの北約 300km,エスピニャソ山脈西麓の高原にあり,標高約 830m。ブラジル最初の計画都市で,アメリカ合衆国の首都ワシントン・コロンビア特別区ワシントンD.C.)などを模して建設され,1897年シダデデミナス Cidade de Minasとして発足,オーロプレトに代わって州都となった。1901年ポルトガル語で「美しい地平線」を意味する現在名に改称鉱業と畜産業を主産業とする同州の商工業中心地で,出版業,鉄鋼業,織物業,家具製造業,食品加工業なども立地する。文化の中心地でもあり,ミナスジェライス連邦大学(1927),ミナスジェライス・カトリック大学(1958)ほか各種教育機関,博物館などがある。北西郊のパンプリャは,1940年代にブラジルの有名な建築家オスカー・ニーマイヤーが手がけた前衛的な近代建築プロジェクトで知られ,パンプリャ湖畔のカジノ,ダンスホール,ゴルフ・ヨットクラブ,聖フランシスコ・デ・アシス聖堂の建築群が,2016年世界遺産の文化遺産に登録された。大西洋岸のリオデジャネイロと内陸の首都ブラジリアの間に位置する交通要地で,市から放射状に延びる鉄道道路により国内主要都市と結ばれる。人口 237万5151(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベロオリゾンテ」の意味・わかりやすい解説

ベロ・オリゾンテ
べろおりぞんて
Belo Horizonte

ブラジル南東部、ミナス・ジェライス州の州都。ベロ・リゾンテともいう。リオ・デ・ジャネイロの北350キロメートル、標高850メートルの高原に位置する。人口223万8526(2000)。前州都オーロ・プレートにかわる都市として建設され、1897年新州都となった。ブラジリアに先だつ数少ない人工都市の一つで、ワシントンを模範とした直交放射状の街路をもつ。当初は政治や文化の中心地であったが、周辺の鉱産資源の開発、近くの発電所の完成によって工業が発展し、現在はサン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロに次ぐ大産業都市である。鉄鋼、繊維、石油精製、石油化学、自動車、ダイヤモンド研磨、化学薬品、家具製造などの工場が立地し、近郊にも製鉄を中心とする町がある。美しい人工湖のパンプーリャ湖や、その湖畔にあるカンディード・ポルチナリCândido Torquato Portinari(1903―1962。20世紀前半のブラジルの巨匠)の壁画のあるO・ニーマイヤー設計のサンフランシスコ・デ・アシス教会、カジノ(パンプーリャ美術館)、中央公園など名所も多数ある。

[山本正三]

 パンプーリャ湖畔の建造物群は、2016年、「パンプーリャ近代建築群」としてユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産の文化遺産(世界文化遺産)に登録された。

[編集部 2018年5月21日]

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改訂新版 世界大百科事典 「ベロオリゾンテ」の意味・わかりやすい解説

ベロ・オリゾンテ
Belo Horizonte

ブラジル南東部,ミナス・ジェライス州の州都。〈美しい地平線〉を意味する。国土のほぼ中心部,標高830mの高原にあり,人口239万9920(2005)。1897年,旧州都オウロ・プレトに代わる都市として計画・建設された。ブラジリアに先だつ数少ない人工都市の一つである。近年,近郊の工業団地コンタジェンなどとともに,同市の工業は急速に発展している。機械,自動車,冶金など鉱産州ミナス・ジェライスの州都らしく,金属関係の部門が多い。リオ・デ・ジャネイロ市,サン・パウロ市とベロ・オリゾンテを結ぶ三角形がブラジルの工業力を代表するといっても誇張ではない。市内にはパンプロナ湖,近郊の旧都オウロ・プレトなど観光資源にも恵まれている。
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百科事典マイペディア 「ベロオリゾンテ」の意味・わかりやすい解説

ベロ・オリゾンテ

ブラジル南東部,ミナス・ジェライス州の州都。1897年標高830mの高原上に旧州都オウロ・プレートに代わって建設された計画都市。機械,冶金,自動車などの工業が行われ,中心部には高層建築が多い。付近にはイタビラ鉄山をはじめ地下資源が豊富。ウジミナス製鉄所の本拠がある。237万5151人(2010)。

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