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ベロー Belleau, Rémy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベロー
Belleau, Rémy

[生]1528. ノジャンルロトルー
[没]1577.3.6. パリ
フランスの詩人。 1556年,アナクレオンのオードの翻訳者として詩壇に登場。プレイヤッドの一人に数えられたこともある。代表作は『牧歌詩』 La Bergerie (1565,72) ,『愛と宝石の新奇な転成』 Les Amours et nouveaux échanges des pierres précieuses (76) 。

ベロー
Bellow, Saul

[生]1915.7.10. カナダ,モントリオール近郊ラシーヌ
[没]2005.4.5. マサチューセッツ,ブルックライン
アメリカの小説家シカゴ大学を経てノースウェスタン大学卒業。諸大学で教鞭をとるかたわら小説を書き,処女作『宙ぶらりんの男』 Dangling Man (1944) ,『犠牲者』 The Victim (1947) によって,ユダヤ系作家の枠をこえて現代人一般の本質に迫る内省的な作家であることを印象づけた。次いで伸びやかな筆で主人公の活躍を描く,ピカレスク風の『オーギー・マーチの冒険』 The Adventures of Augie March (1953,全米図書賞) を発表,この作風は『雨の王ヘンダーソン』 Henderson the Rain King (1959) にも引き継がれた。ほかに『ハーツォグ』 Herzog (1964,全米図書賞) ,『サムラー氏の惑星』 Mr. Sammler's Planet (1970,全米図書賞) ,『フンボルトの贈り物』 Humboldt's Gift (1975,ピュリッツァー賞) ,短編集『モズビーの思い出』 Mosby's Memoirs and Other Stories (1968) ,戯曲『最後の分析』 The Last Analysis (1965) などがある。 1972年来日。 1976年ノーベル文学賞受賞。

ベロー
Below, Georg von

[生]1858.1.19. ケーニヒスベルク
[没]1927.10.21. バーデンワイラー
ドイツの歴史家。 1897年マールブルク,1901年テュービンゲン,05年フライブルクの各大学教授。歴史学派経済史学や唯物論的歴史解釈に強く反対しつつ,ロマン主義に根ざす理想主義的歴史観に立って,きわめて鋭い批判的な方法により,中世ドイツの国制史,社会経済史にすぐれた業績を残した。主著に『ユーリヒ=ベルクの領邦議会制』 Die landständische Verfassung von Jülich-Berg (2巻,1885~86) ,『領邦と都市』 Territorium und Stadt (1900) ,『中世のドイツ国家』 Der deutsche Staat der Mittelalters (第1巻のみ 14,25) ,『経済史の諸問題』 Probleme der Wirtschaftsgeschichte (20) などがある。

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百科事典マイペディアの解説

ベロー

米国のユダヤ系作家。カナダに生まれ,シカゴに移住。処女作《宙ぶらりんの男》(1944年),ユダヤ人問題を扱う《犠牲者》に続いて,ピカレスク風の小説《オーギー・マーチの冒険》(1955年)や《雨の王ヘンダーソン》(1959年)で,滑稽にしてグロテスクな描写力を示す。
→関連項目シンガー

ベロー

ドイツの中世史家。マールブルク,チュービンゲン,フライブルク各大学教授を歴任。鋭い批判的歴史観をもって,ドイツ領邦の発展,封建制と国家の関係,都市制度などの問題を追究した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベロー【bellows】

金属薄板製円筒の側壁に多くのしわをつくってちょうちん状にした機械要素。ベローの内部・外部の圧力差の増減に応じて大きく伸縮する性質がある。この性質を利用して流体の圧力の変動を距離(ストローク)の変化に変換する自動制御用要素としての応用がもっとも重要な用途である。このほか,空気ばねとしての用途,圧力容器または管路内へ出入するロッドのまわりからのもれ止めに利用することもある。なお,bellowsという英語はそもそもはふいご写真機などの蛇腹のことである。

ベロー【Georg von Below】

1858‐1927
ドイツの歴史家。ケーニヒスベルクに生まれ,ミュンスター,マールブルク,チュービンゲン,フライブルクの各大学教授を歴任。近代的法概念を中世に適用することにより,中世ドイツ帝国の〈国家性〉を論証することに努め,中世ドイツ国家史論争を,古典学説をより定式化して確立することによって終結せしめた。領邦制度史,中世都市制度史,農業史,史学史などに多くの著作があり,方法的明晰さと概念的厳密性を武器に,諸問題の明確化のために貢献した。

ベロー【Saul Bellow】

1915‐
カナダ生れのアメリカの小説家。ユダヤ系。9歳のとき両親と共に移住したシカゴの陋巷(ろうこう)で少年時代を送り,シカゴ大学からノースウェスタン大学に移って人類学社会学の分野を優等で卒業。20代の大半をさまざまな職業につきながらの創作精進に過ごしたあげく,1944年に発表した処女長編《宙ぶらりんの男》が好評を博し,続いて46年には英語の講師としてミネソタ大学に就職,以来方々の大学で英文学や創作指導の授業を担当しながら,活発な創作活動を続けている。

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大辞林 第三版の解説

ベロー【Saul Bellow】

1915~2005) アメリカの小説家。人類学と社会学を修める。現代アメリカ文学における知性派作家の代表。代表作「オーギー=マーチの冒険」「ハーツォグ」

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世界大百科事典内のベローの言及

【シンガー】より

…ワルシャワで文筆生活の後,1935年アメリカに亡命,イディッシュ語新聞《フォワード》の編集のかたわら同紙に小説を発表。53年《ギンペルの馬鹿》がソール・ベローによって英訳され,注目をあびた。作品はすべてイディッシュ語で書かれ,古いポーランドのユダヤ人村落を題材にしたものが多く,聖と俗,現実と幻想の交錯する悪魔的な官能の世界を描き,愛と信仰の問題を追究している。…

※「ベロー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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