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ペントランド鉱 ペントランドこうpentlandite

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世界大百科事典 第2版の解説

ペントランドこう【ペントランド鉱 pentlandite】

硫鉄ニッケル鉱とも呼ぶ。特殊鋼などに用いられるニッケルのおもな原料鉱物。化学組成(Fe,Ni)9S8等軸晶系モース硬度3.5~4,比重4.6~5.0。真鍮(しんちゆう)色,金属光沢。へき開が{111}に発達し,肉眼では“へき開のある磁硫鉄鉱”に見える。カナダオンタリオ州サドベリには磁硫鉄鉱,黄銅鉱,ペントランド鉱よりなる鉱石を産出する40以上の鉱床があり,世界一のニッケル産地となっている。これらの鉱床は隕石の衝突によって誘発された超塩基性マグマから分離した硫化物溶融体にニッケルと銅が濃集し(ニッケル1~4%程度),それが固結したものと考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペントランド鉱
ぺんとらんどこう
pentlandite

ニッケル・鉄の硫化鉱物の一つで、前者の重要な鉱石鉱物。一時硫鉄ニッケル鉱という名称もあったが、同じ成分で別鉱物のビオラル鉱violarite(FeNi2S4)があるため、用いられなくなった。正マグマ性鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)中などに産するが、鉱床学的に重要なものは前者である。自形は正八面体をなすが、非常にまれである。日本ではそのほとんどが顕微鏡的なもので、兵庫県大屋町(現、養父(やぶ)市大屋町)夏梅(なつめ)鉱山では磁硫鉄鉱と共存して球状集合をなし、京都府大江町(現、福知山(ふくちやま)市大江町)河守(こうもり)鉱山では硫化物のみからなる鉱脈中に黄銅鉱、磁硫鉄鉱などと共存する。岩手県釜石(かまいし)鉱山でも黄銅鉱、磁硫鉄鉱、キューバ鉱などと産する。英名はアイルランドの自然科学者ペントランドJoseph Barclay Pentland(1797―1873)にちなむ。[加藤 昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のペントランド鉱の言及

【ニッケル】より

…1751年,スウェーデンの鉱物学者クロンステットA.F.Cronstedt(1722‐65)が初めてこれから新しい元素をとり出し,Kupfernickelにちなんでニッケルと命名した。おもな鉱石はペントランド鉱,ケイニッケル鉱,針ニッケル鉱,紅ヒニッケル鉱などである。隕石中にも存在し,地球の中心部には鉄とともに大量に存在すると考えられている。…

※「ペントランド鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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