ホン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホン

騒音レベルの単位。単位記号は日本ではホン。フォンとは異なる。国際的にはデシベル (dB) が使われている。ホンの定義は標準音 ( 1kHz の正弦的な平面進行音波) の強さ I (単位 W/m2 ) と最小可聴音の強さ I0=10-12W/m2 とから,10 log 10(I/I0) によって標準音の強さのレベルを n ホンと決め,このレベルと等しい大きさの騒音も n ホンとする。しかし実用的には,JISC1502 に定める指示騒音計で測定して得られる数値といえる。静かな住宅地は約 40ホン,普通の会話は約 55ホン,地下鉄の車内で約 90ホンである。

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百科事典マイペディアの解説

ホン

人に感じる音の大きさの単位で以下の二つがある。(1)感覚量としての音の大きさのレベル単位。音は物理的な音圧が等しくても周波数により聞こえ方(音の大きさ)が異なる。そこで1000Hz,20μPa(人の最小可聴値)を基準にとって0dBとし,それ以上の音圧はdBで計測した数値をホン表示する。20μPaで0ホン,200μPaで20ホンとなる。他の周波数の音の場合は1000Hzで測定したときと音の大きさが等しいときを同ホン数とする。(2)騒音レベルの法定計量単位。日本に独特なもので,A特性と呼ばれる人の耳の感度に近い聴感補正回路を内蔵する騒音計により計測。すなわち,A補正を行った音圧レベル(dB単位)の数値にホンをつけて表示。1997年10月より,デシベルの使用に改められた。
→関連項目騒音

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世界大百科事典 第2版の解説

ホン

音の大きさの単位。日本で使われるホンという単位には,以下の二つの意味がある。(1)音の大きさのレベルの単位。英語でphon。音の大きさは感覚量で,物理的に音圧が等しくても周波数が異なると,感覚としての音の大きさは異なる。そこで1000Hzにおける人間の最小可聴値である音圧20μPaを基準にとり,これを0dBとし,それ以上の音圧はdB尺度で表した数値にホンを付けて表示する。20μPaで0ホン,200μPaで20ホンとなる。

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大辞林 第三版の解説

ホン【phon】

音の大きさを表す単位。その音と同じ大きさに聞こえる1000ヘルツの純音の音圧をデシベルで表したもの。人の会話は六〇ホンくらいといわれる。フォン。ホーン。 → デシベル

ホン【Hong】

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単位名がわかる辞典の解説

ホン【phon】

音の大きさの単位。記号は「phon」。振動数1キロヘルツの音圧の音量レベルと同じ大きさに聞こえる音を、デシベルと同じ数値で表したもの。現在は、デシベルに統一されている。普通の人が1キロヘルツで音圧80デシベルの音を聞いたときの大きさの感じを80phonとする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホン
ほん
phon

騒音レベルの単位。1993年(平成5)の計量法の改正により、現在ではデシベルdecibel(dB)が使用されている。旧計量法では「標準音波(1000ヘルツの正弦音波をいう)については、音圧実効値(大気中における圧力の瞬時値と静圧との差の2乗の一周期平均の平方根の値をいう)が10万分の2ニュートン毎平方メートルである場合を0ホンとする常用対数尺度で表される騒音レベルをいう」と定義し、標準音波以外の音波の騒音レベルは通商産業省(現、経済産業省)令で定めるとしていた。
 日常経験される騒音は数キロヘルツから十数キロヘルツの雑多な周波数成分の混じるものである。人間の耳は2ないし4キロヘルツ程度の周波数成分に敏感で、また100キロヘルツ以上になると急に感度が鈍くなる。そこで、騒音の大きさを感覚量に近似させる計器として、音圧レベルに聴感補正回路を組み込んだ騒音計がつくられ、国際規格もJIS(ジス)(日本工業規格)も設けられている。音圧レベルのホンは法定計量単位から削除されている。なおこの「ホン」と感覚的な音量の単位「フォン」(スペルは両方phon)は混同されやすいが、両者は異なる単位である。「フォン」の詳細については項目「音」の「聴覚と音の大きさ」の章を参照されたい。[小泉袈裟勝・今井秀孝]

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