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マガン Anser albifrons; greater white-fronted goose

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マガン
Anser albifrons; greater white-fronted goose

カモ目カモ科。全長 65~86cm。は,先端部が白色,ほかの部分は桃色であるが,基部の羽毛は白い。上尾筒と下腹部および下尾筒は白色。体のほかの部分はだいたい灰褐色で,背は各羽毛の縁が灰色で鱗模様をつくり,腹部には黒褐色の横斑がある。脚は橙色。北アメリカユーラシア大陸の高緯度地域一帯とグリーンランドに繁殖分布し,北半球の中緯度地域に渡って越冬する。近年日本で越冬するガン類は本種とヒシクイが大部分を占め,本種は 10万羽を上回り,その 70%が宮城県の伊豆沼とその周辺に集まる。1971年に国の天然記念物に指定された。(→ガンカモ類渡り鳥

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百科事典マイペディアの解説

マガン

カモ科の鳥。翼長42cm。全体に灰褐色でくちばしはオレンジ色かピンク色。額は白。ユーラシアと北米の北極圏のツンドラ地帯で繁殖し,温帯で越冬する。日本へは冬鳥として渡来し,その大部分が宮城県伊豆沼で越冬。
→関連項目伊豆沼片野鴨池蕪栗沼カリガネガン(雁)佐潟宮島沼

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マガン
まがん / 真雁
white-fronted goose
[学]Anser albifrons

鳥綱カモ目カモ科の鳥。グリーンランド、カナダ、アラスカ、シベリアなどの北極圏で繁殖し、ヨーロッパ、日本および北アメリカ西部など温帯地方で越冬する計5亜種がある。もっとも代表的なガンで、全長78センチメートル。額が白く、腹に不定形の大黒斑(はん)があるが幼鳥にはない。千葉県の和田沼(現、柏(かしわ)市)、岐阜県の下池(しもいけ)などに多く渡来したが現在はみられない。宮城県伊豆沼に数千羽が渡来し、未明に飛び立ち雁列(がんれつ)をなして周辺の水田の採餌(さいじ)地に降りる。そのほか、秋田県八郎潟(はちろうがた)、石川県大聖寺(だいしょうじ)、鳥取・島根両県にまたがる中海(なかうみ)などに渡来するにすぎない。近縁種のカリガネA. erythropusは、シベリアの北極圏のマガンより高地で繁殖するが、マガンより数は少なく、日本にも少数渡来する。マガンに似るが小形で、声は甲高く澄み、真の「雁が音(かりがね)」の名にふさわしい種である。[黒田長久]

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