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ムクドリ ムクドリ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ムクドリ
ムクドリ

(1) Spodiopsar cineraceus; white-cheeked starling スズメ目ムクドリ科。全長 24cm。腰と尾の先端,胸の中央から腹が白色で,体のほかの部分は黒褐色,頭部にはあまり目立たない白色の縦斑がある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ムクドリ

全長約25センチの鳥。北海道から沖縄まで日本のほぼ全域に生息する。都市部の街路樹がある駅前などで夏から冬にかけ、1万羽以上の群れになることもある。雑食性で、外敵から身を守るために群れをつくるという。

(2015-06-18 朝日新聞 朝刊 播磨・1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ムクドリ
むくどり / 椋鳥
starling

広義には鳥綱スズメ目ムクドリ科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この科Sturnidaeには、ムクドリ亜科21属104種と、ウシツツキ亜科1属2種が含まれ、大部分はエチオピア区と東洋区に分布する。体長16~30センチメートル。翼の幅が広く先がとがり尾が短いので、飛翔(ひしょう)する姿からはずんぐりした感じを受ける。昆虫やクモ、木の実などを食べる。ムクドリ亜科に属するムクドリ属の鳥はユーラシア中南部、インド、東南アジア、南太平洋諸島などに分布し、繁殖力は旺盛(おうせい)。ホシムクドリSturnus vulgarisのようにヨーロッパからシベリアをハバロフスク方面へ、南アジアをミャンマー(ビルマ)方面へ精力的にその分布を広げる一方、人為的な移住先のオーストラリア、ニュージーランドや北アメリカなどで最近100年たらずの間にその分布図をすっかり塗り変えてしまったものもある。
 種のムクドリS. cineraceusは、ムクドリ属16種中の1種で、全長約24センチメートル。背面は黒褐色、下面は淡色、顔には不規則な白斑(はくはん)があるが、橙黄(とうこう)色の嘴(くちばし)と腰の白色が、短い尾とともに顕著な特徴となっている。日本、樺太(からふと)(サハリン)、アムール地方、モンゴル、中国北部、朝鮮半島などで繁殖し、冬季は中国南部にまで至るものもある。日本では南千島、北海道、本州、四国、九州で繁殖し、大部分は留鳥である。寒冷地のものは冬季は南下するが、九州以南では少ない。村落付近の森、社寺境内の林、市内の公園など各地に普通の鳥であるが、山地よりも平野部に多い。天然の樹洞や人家のすきまなどに営巣するが、巣箱の利用率も高い。非繁殖期には大群をなす。ことに数千羽、1万羽を数える集団ねぐらをみることもまれでない。日没、夕日を背にねぐらに集まる大集団は実にみごとである。この雄大な集団飛行を「ばめき」とよぶ地方もある。主として地上の昆虫など動物質を食べるので稲作のよき協力者であるが、一方カキ、イチジクなどの果実類も好むので果樹園に害を及ぼすこともある。
 コムクドリS. phillippensisは全長約19センチメートル。頭上は灰白色、背面は紫黒色、下面は汚白色、頸側(けいそく)の栗色(くりいろ)斑が明瞭(めいりょう)である。樺太南部、日本列島でのみ繁殖し、秋季に大群をなして南下する。ムクドリ属ではこのほかにカラムクドリ、シベリアムクドリ、ホシムクドリ、ギンムクドリが日本で記録されている。[坂根 干]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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