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モウソウチク

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

モウソウチク

国内に分布する約100種のタケ・ササ類のなかで最も大型の竹。1年で地下茎を1〜5メートル伸ばし、タケノコは地下茎から養分を取りながら2カ月ほどで20メートル前後の高さに成長する。密生すると林内が薄暗くなり、生息する動植物の種類が減少するほか、荒れた竹林では地下茎が枯死し、土砂崩れを招く危険性も指摘されている。

(2008-01-27 朝日新聞 朝刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モウソウチク
もうそうちく / 孟宗竹
[学]Phyllostachys pubescens Mazel

イネ科のタケ・ササ類。日本のタケ類のなかでは最大で、大きなものは高さ25メートル、径24センチメートルに達する。竹の皮は幅が広く、黒褐色の斑紋(はんもん)と密な黄褐色の長毛がある。稈(かん)の節にある隆起線が1本なので、2本あるマダケやハチクなどとは、節を見ただけで区別できる。稈は上方が湾曲し、枝は密に細かく分枝する。葉は狭披針(きょうひしん)形で長さ6~10センチメートル、幅0.8~1センチメートルと小さく、葉鞘(ようしょう)の上縁にある肩毛は少なく、脱落しやすい。名は、中国の二十四孝の一人、孟宗(もうそう)の故事にちなんでつけられたという。1736年(元文1)に薩摩(さつま)藩の島津吉貴(よしたか)が中国から導入した。鹿児島市磯(いそ)公園の竹林は日本最初のモウソウチク林で、いまもよく茂っている。
 タケノコは、味ではハチクのほうが勝るといわれるが、市場のタケノコは大部分がモウソウチクである。丸竹のまま、また人工四角竹をつくり、建築材にされる。竹材としてはマダケやハチクほどの粘り気と弾性はないが、肉が厚く、柔らかいので、機械にかけやすく、箸(はし)やしゃもじなど、また枝は竹箒(たけぼうき)をつくるのに適する。モウソウチクは大形なので、近代建築物によく調和し、目隠し、日よけ、美観などのために植えられ、また稈に黄金色の縦縞(たてじま)がある品種のキンメイモウソウチクや、稈が奇形のキッコウチクが観賞用に植えられる。[鈴木貞雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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