ヤクーツク(読み)やくーつく(英語表記)Якутск/Yakutsk

日本大百科全書(ニッポニカ)「ヤクーツク」の解説

ヤクーツク
やくーつく
Якутск/Yakutsk

ロシア連邦東部、サハ共和国首都レナ川の中流左岸にある河港都市。人口19万5500(1999)。バム鉄道のベルカキート駅へ幹線自動車道が通じ、空港もある交通の要地。船舶修理、家具、皮革・履き物、建設資材、縫製、食料品(乳業、魚、酒、肉)などの工業がある。国立総合大学と諸学校、ロシア科学アカデミー支部とその永久凍土研究所、博物館、劇場などがあって、教育・文化の中心地ともなっている。起源は1632年にレナ川右岸に建設された柵(さく)(要塞(ようさい))で、のちに左岸へ移った。17世紀から18世紀前半まで、極東におけるロシアの探検や植民活動の根拠地となった。帝政時代の流刑地。1922年4月からヤクート自治共和国(1991年サハ共和国)の首都。

[三上正利]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ヤクーツク」の解説

ヤクーツク
Yakutsk

ロシア東部,サハ共和国の首都。レナ川中流部左岸に位置する河港都市。 1632年右岸に要塞が築かれたことに始り,42年現在地に移った。 17世紀から 18世紀前半にかけてロシアの極東地区への植民の拠点であった。リステンなどの毛皮集散地で,木材加工,金属加工,食品などの工業がある。ヤクートの教育,文化の中心地として,ヤクート大学 (1956) ,科学アカデミー,永久凍土研究所,郷土博物館などがある。ハイウェー分岐点で,国際空港もある。人口 26万9486(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア「ヤクーツク」の解説

ヤクーツク

ロシア,東部シベリア,サハ共和国の主都。レナ川河岸の河港都市。毛皮,建設資材,木材などの工業が行われる。18世紀以後ロシアの北東シベリア進出の基地。19世紀以降,流刑地でもあった。大学(1956年創立),永久凍土研究所,博物館,ヤクート語の新聞・雑誌の発行所などがあり,ヤクート文化の中心。空港がある。26万6026人(2009)。
→関連項目サハ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル大辞泉「ヤクーツク」の解説

ヤクーツク(Yakutsk/Якутск)

ロシア連邦東部、サハ共和国の首都。レナ川中流に臨む河港をもつ。1632年にコサックが築いたとりでに起源し、17世紀から18世紀前半にかけて毛皮交易の拠点になった。19世紀末の金などの鉱床の発見により、都市として発展。1922年よりヤクート自治ソビエト社会主義共和国(現サハ共和国)の首都となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「ヤクーツク」の解説

ヤクーツク

(Yakutsk) ロシア連邦、サハ共和国(旧ヤクート自治共和国)の首都。シベリア東部のレナ川中流左岸に沿う河港都市で、水陸交通の中心地。革命前は政治犯の流刑地。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典 第2版「ヤクーツク」の解説

ヤクーツク【Yakutsk】

ロシア連邦東部,サハ(ヤクート)共和国の首都。人口19万6000(1993)。水陸空交通の要衝。レナ川左岸の河港で,10月末から5月初めまでレナ川が凍結するので,夏季ムルマンスクとの間を北極海経由で往復する貨客船発着でにぎわう。毛皮取引の中心で,皮革,製靴コンビナートがあり,化学工業,製材製紙,食品加工,煉瓦製造,船舶修理などが発展している。また周辺の天然ガス採掘プロジェクトの中心として活気を呈している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

国民栄誉賞

内閣総理大臣表彰の一つ。1977年内閣総理大臣の福田赳夫の決裁により設けられた。「広く国民に敬愛され,社会に明るい希望を与えることに顕著な業績のあった者」に贈られる。第1回受賞者はプロ野球選手の王貞治...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android