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ヨタカ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨタカ

(1) Caprimulgus indicus; jungle nightjar ヨタカ目ヨタカ科。全長 29cm。雄はの先端と頸の脇,尾の先端の外側に飛ぶとよく目立つ白斑がある。体のほかの部分は褐色で,濃淡の細かい斑模様があり,樹皮上や落ち葉の間で目立たない。尾羽や風切羽には横帯模様が入る。雌は翼と尾,頸側に白斑がない。北はシベリア東南域から東アジア,南はインドシナ半島から南アジアまで広く繁殖分布している。日本には夏鳥(→渡り鳥)として渡来し,北海道本州四国地方九州地方の平地から山地の周辺の疎林に生息する。夜間,独特の響きのある声で「きょきょきょきょ……」と続けて鳴く。
(2) Caprimulgidae; nightjar ヨタカ目ヨタカ科の鳥の総称。95種からなり,全長 19~29cm。羽色は全体に灰色か黄色を帯びる褐色で,明褐色と黒色,灰色などの細かい斑模様がある。喉,翼,尾に大きな白斑のあるものが多く,特に翼と尾の白斑は飛ぶとよく目立つ。頭部は大きく,眼,開けたときの口も大きく(は小さい),口のまわりには剛毛がよく発達している。翼は長くて先がとがる。大部分の種は夜行性で,日中は枝上か地上で静かに休んでいる。北アメリカにすむプアウィルヨタカ Phalaenoptilus nuttallii は鳥類で唯一冬眠することが知られている。全世界に広く繁殖分布するが,ニュージーランドと高緯度域,アラビア半島や中国内陸部,サハラ砂漠などの乾燥地には生息していない。おもに森林や疎林,林縁の草地,農耕地などにすむ。

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百科事典マイペディアの解説

ヨタカ

ヨタカ科の鳥。翼長21cm。全体褐色で黒,褐色,灰,黄褐色などの不規則な斑紋がある。アジア東・南部に分布。日本には夏鳥として渡来し,九州以北の低地〜山地の林で繁殖する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨタカ
よたか / 怪鴟・夜鷹
nightjar

広義には鳥綱ヨタカ目ヨタカ科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの一種をさす。この科Caprimulgidaeには約70種が含まれる。全長19~29センチメートル。どの種も黒、褐、灰色からなる複雑な模様のじみな羽色をしている。嘴(くちばし)は小さいが、口そのものは非常に大きく、目の下のほうまで裂けている。また、口の周りには長い剛毛が生えている。足は細くて短い。翼や尾の一部の羽毛が非常に長く伸びる種が少数いる。北アメリカとアジアの北方地域、南アメリカ南部、ニュージーランドなどを除く全世界に広く分布している。明るい林にすみ、夜間、空中を飛び回りながら飛んでいる昆虫をとって食べる。その際、大きく開いた口とその周りの剛毛は捕虫網の役を果たすことになる。フクロウ類同様、羽毛が非常に柔らかいため、飛んでいるとき羽音はまったくしない。木の枝にはほかの鳥と違って並行に止まり、じっとしていると木のこぶのようにみえる。地上に卵を産んで温めるが、巣らしい巣はほとんどつくらない。一腹卵数は1~3個。抱卵、育雛(いくすう)は雌雄ともに行う。翼や尾に長い羽毛をもつ種では、繁殖期にその飾り羽をはためかせて飛ぶ空中ディスプレーがみられる。
 種としてのヨタカCaprimulgus indicusは全長29センチメートル、インドからインドシナ半島、中国を経てウスリー地方にかけて分布している。日本には夏鳥として4、5月に渡来し、各地で繁殖する。夕方から夜間にかけて、「キョキョキョキョ」という声で鳴く。[樋口広芳]

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