ヨハネ[バプテスマの](英語表記)Joannes Baptista

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハネ[バプテスマの]」の意味・わかりやすい解説

ヨハネ[バプテスマの]
Joannes Baptista

聖人ユダヘブロンの人。荒野で育ち荒野で活動した民衆指導者。イエスキリストの先駆者とされる (マルコ福音書1・2) 。また,イスラム教徒は彼を預言者の一人とし,マンダ教徒尊敬の対象としている。ヨルダン河畔で説教活動に従事し,「悔い改めよ,天国は迫った」として悔い改めのバプテスマを述べ伝え,自分のあとに現れて聖霊と火によってバプテスマを授ける偉大なキリストについて預言し,エリヤ再来ではないかといわれていた。イエスも彼からバプテスマを受けた。のちヘロデ王とヘロデアの結婚に反対し,獄中で殺害されたと伝えられる。

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