ヨハネ[パリ](英語表記)Joannes; John of Paris

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハネ[パリ]」の意味・わかりやすい解説

ヨハネ[パリ]
Joannes; John of Paris

[生]1255頃.パリ
[没]1306.9.22. ボルドー
フランスのドミニコ会士,哲学者。本名 Jean Quidort。パリ大学で教えたトミスト。 1286年いくつかの神学命題を排斥された。主著『王と教皇権力について』 De potestate regia et papali (1302頃) において2つの権力がともに神に由来しつつ相互に独立していること,公会議は教皇を廃位しうることを述べた。『決定』 Determinatio (04) では聖体を論じてルターに先駆する実体共存説を提出した。 (→トミズム )

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