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ライエル ライエルLyell, Sir Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ライエル
Lyell, Sir Charles

[生]1797.11.14. スコットランド,キノーディ
[没]1875.2.22. ロンドン
イギリスの地質学者。1832~33年ロンドンのキングズ・カレッジ地質学教授。1834年デンマーク,スウェーデンに調査旅行,1837年ノルウェー,1841年と 1845年にはアメリカ合衆国,カナダ,その後カナリア諸島,シチリア島など広く調査を重ねた。1826年ロイヤル・ソサエティ会員,1835年地質学協会会長。1864年イギリス学術振興協会会長。1848年ナイトの称号を与えられる。第三紀層と火山に関心をもち,フランスのパリ盆地の新生代の貝化石を研究,現生種と絶滅種の百分率から,新生代を始新世,中新世,鮮新世に三分する地質年代区分を提唱。また氷河期の堆積物の研究をはじめ,ノバスコシア石炭層の研究,火山地帯の研究などを精力的に行ない,その知見に基づいて書かれた『地質学原理』(3巻,1830~33)は,当時の地質学界に大きな影響を与えた古今の名著といわれる。当時,地質学者の間では,過去における大規模な火山噴火(火成論)または大洪水(水成論)によって今日の地質構造が形成された(天変地異説)と考えられていたが,ライエルジェームズハットンの考えを発展させて,過去の地質作用と現在の地質作用を種類,規模のうえで同一であるとする斉一説を提唱し,「現在は過去を解く鍵である」という名句を残した。近代地質学の父と呼ばれ,チャールズダーウィンの師の一人である。

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デジタル大辞泉の解説

ライエル(Charles Lyell)

[1797~1875]英国の地質学者。「地質学原理」を著し、J=ハットンの学説を「斉一説」として発展させて提唱し、地質学会やダーウィンに影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

ライエル

英国の地質学者。スコットランド生れで,生涯の大部分をイングランド南部で過ごした。オックスフォード大学で法律を学び弁護士となったが,1827年以降地質学の研究に専念。
→関連項目斉一説ハットン

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世界大百科事典 第2版の解説

ライエル【Charles Lyell】

1797‐1875
イギリスの地質学者。スコットランドの大地主の子として生まれる。1816年オックスフォード大学に入り,法律学を学ぶが,しだいに地質学に関心をもち,19年からロンドン地質学会会員となって研究を発表するようになる。21年卒業後弁護士となったが,27年からは地質学研究に専念する。ヨーロッパ各地を旅行した調査から,地球上では過去も現在と同じ自然の作用が働いていたという斉一説に傾き,30年《地質学原理》の第1巻を出版した。

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大辞林 第三版の解説

ライエル【Charles Lyell】

1797~1875) イギリスの地質学者。「地質学原理」を著し、地球上にはたらく自然の作用は、昔も今も変わらないというハットンらの「斉一過程説」を発展させ、ダーウィンの進化論成立に影響を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ライエル
らいえる
Sir Charles Lyell
(1797―1875)

イギリスの地質学者。スコットランドのインノーディーに生まれる。オックスフォード大学で法律を学ぶ。のちに地質学に興味をもち、業務の合間に地質学を研究した。ロンドン大学キングズ・カレッジの教授、ロンドン地質学会会長となる。1830~1833年に『地質学原理』を著し、ハットンが唱えた学説を「斉一説」として提唱し世に広めるとともに、地質学に近代科学としての光をあてた。ダーウィンは進化論を提唱するにあたってこの著作の影響を強く受けたが、ライエルもまた後年ダーウィンの影響を受けた著作『古代の人間』(1863)を著している。終生熱心な自然観察者であり、老いても野外調査を捨てなかった。また、自然を観察してその記述にとどまるだけでなく、それから説をたてることをつねに心がけた。[木村敏雄]

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世界大百科事典内のライエルの言及

【古生物学】より

…これに対して,無脊椎動物化石研究の端緒を作ったJ.B.deラマルク(1744‐1829)が反論し,今日の進化論につながる見解を発表した。この論争自体はキュビエの勝利に終わったが,天変地異説の方はC.ライエル(1797‐1875)の《地質学原理》(1830)で否定されることになった。ライエルの思想は〈斉一説uniformitarianism〉といわれ,〈現在は過去の鍵である〉ことを強調している。…

※「ライエル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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