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ラプラス ラプラスLaplace, Pierre-Simon, marquis de

7件 の用語解説(ラプラスの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラプラス
Laplace, Pierre-Simon, marquis de

[生]1749.3.23. ボーモンタンノージュ
[没]1827.3.5. パリ
フランスの数学者,天文学者。16歳のときにカーン大学へ入り,数学的才能を発揮。1767年パリの士官学校教授に任命される。天体力学確率論に優れた業績を残した。天体力学においては,アイザック・ニュートンの重力理論を太陽系に適用して観測値と理論値のくい違いを取り除き,太陽系の安定性を証明,『天体力学』(5巻,1799~1825)を著した。このためフランスニュートンと呼ばれている。確率論においては『確率の解析的理論』(1812)を著し,科学データを確率論的に解釈することの有効性を示した。この本はその後 100年以上にわたり確率論の標準的テキストであった。さらに『確率についての哲学的試論』(1814)では決定論的宇宙像が提示されている。また,熱,電気,磁気などについても数学的研究を行ない,さらに太陽系の生成について星雲説を発表している。ナポレオン1世のもとで内務大臣を務めたこともあるが,政治的には変わり身が早く,そのためにフランス革命の際も無事であったといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

ラプラス(Pierre Simon Laplace)

[1749~1827]フランスの数学者・天文学者。数理論を天体力学に適用して成功し、太陽系の起源に関して星雲説を唱えた。解析学確率論に応用する研究も行い、メートル法制定にも尽力。著「天体力学」など。

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百科事典マイペディアの解説

ラプラス

フランスの天文学者,数学者。貧農の子として生まれ,1767年パリに出てダランベールに才能を認められ,のちアカデミー・デ・シアンス会員,エコール・ノルマル,エコール・ポリテクニクの教授となる。
→関連項目決定論ケトレ

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デジタル大辞泉プラスの解説

ラプラス

ゲームソフト、アニメ『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター。のりものポケモン、「みず・こおり」タイプ、高さ2.5m、重さ220.0kg。特性は「ちょすい」「シェルアーマー」、かくれ特性は「うるおいボディ」。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラプラス【Pierre Simon de Laplace】

1749‐1827
フランスの数学者。アンシャン・レジームのフランスに生まれ,革命期とナポレオン時代を経て王政復古の時期まで生きた。その間政治的節操を欠いたが,早くから学問的業績を認められ終始高い地位を保った。北フランスのノルマンディーの農家に生まれ同地方の陸軍の学校に学ぶ。1767年J.le R.ダランベールの知遇を得てパリに出,陸軍学校で教える。70年代,木星と土星の運動や太陽系の安定性の論文が注目され〈フランスのニュートン〉とも称せられた。

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大辞林 第三版の解説

ラプラス【Pierre Simon Laplace】

1749~1827) フランスの数学者・天文学者。太陽系の数学的研究を行い、「天体力学」を著す。また、「確率の解析的理論」を著し、解析学を確率論に応用。 → カント-ラプラスの星雲説

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラプラス
らぷらす
Pierre Simon, Marquis de Laplace
(1749―1827)

フランスの天文学者、数学者。ノルマンディーの小農の家に生まれ、16歳で陸軍士官学校に入り、数学の才能を発揮した。1767年パリに出て、ダランベールに認められ、高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリュール)や理工科大学校(エコール・ポリテクニク)などの数学教授につき、行列論・確率論・解析学などを研究した。1773年から11年間にわたり、解析学研究の成果を太陽系天体の運動論に適用して太陽系の安定性を論じた。すなわち、木星と土星との相互摂動によって軌道要素は長年変化することなく、長周期変動することを証明した。ただし、その変動限界についてはラグランジュとの間で激しい論争が交わされた。また1799年から1825年にかけて著した『天体力学』全5巻は、ニュートン力学を天体の万有引力と公転運動に拡張論及した集大成であって、今日に至るまで重要な原典となっている。彼を歴史的に有名にしたのは、1796年刊の『宇宙体系解説』であって、そのなかに太陽系の起源に関する一考察があり、それがカントの星雲説の構想と一致し、カントの構想を力学的に補充したものになっている。数学の業績としては『確率の解析理論』(1812)がある。学界活動としては、1775年科学アカデミー会員に選ばれ、1817年には総裁に就任した。またメートル法制定委員、経度局委員を歴任。社会的活動としては、ナポレオン政権下で上院議員、内務大臣を務め、王政復古後も貴族院議員の地位にとどまった。[島村福太郎]

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世界大百科事典内のラプラスの言及

【音速】より

…この値は1738年にアカデミー・デ・シアンスが行った音速の本格的な実測の結果333.2m/s(0℃)よりもかなり小さい。その後P.S.ラプラスが気体の断熱変化を考えて,(γは定圧比熱と定容比熱の比)という式を出した。これによると空気中の音速はc=331.5m/s(0℃)となり,実測値に非常に近くなる。…

【数学】より

…フランスではけんらんたるルイ14世時代が過ぎ去った後,J.ダランベールらを中心とする百科全書派が活躍し,やがて1789年のフランス大革命を迎える。 P.S.ラプラスは,王政末期から革命時代,ナポレオン時代,さらに王政復古の時代にかけていつも高い地位にあり,政治的節操には欠けるところがあったが,18世紀解析学の頂点をきわめた数学者である。彼は5巻の《天体力学》(1799‐1825)と《確率の解析的理論》(1812)を残した。…

【数理統計学】より

…確率論の発展はこの推論の方法に大きな影響を与えてきた。
【数理統計学の始まり】
 C.F.ガウスとP.S.ラプラスは,すでに19世紀の初めに母数の推定法を論じている。ラプラスは,その研究において,母数の真の値θと推定値との誤差を評価するのに絶対値|θ-|の単調関数を用いた。…

【天体力学】より

…これは現在ラグランジュの運動方程式といわれ摂動論の基本式となっている。ラグランジュと時を同じくして活躍したP.S.ラプラスは,諸惑星の長年摂動を論じて太陽系の安定性を示した(1773)。ラプラスはまた《天体力学》全5巻(1799‐1825)の著者としても知られるが,本書によって〈天体力学〉ということばとともにその体系を築いたといえる。…

※「ラプラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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