リーマン(Orla Lehmann)(読み)りーまん(英語表記)Orla Lehmann

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リーマン(Orla Lehmann)
りーまん
Orla Lehmann
(1810―1870)

デンマークの政治家。19世紀デンマークの国民主義的傾向を前面に打ち出した自由主義者の筆頭をなし、スリースウィ戦争(1848~1850、1864)に至る反ドイツ・反絶対王制の代表的人物。1844年大法院弁護士となり、若き自由主義者の政党「ナショナルリベラル」内の重要な地位にあって、スリースウィ問題、自由憲法要求、スカンジナビア主義を一元的にとらえ、二度の戦争を前にしてそれぞれ無任所相・内務相につき、ドイツとの戦争を回避しなかったデンマークの政治路線に決定的影響を与えた。また1846年「農民の友協会」結成時の発起人の一人となり、「六月憲法」(1849)の起草にも参与し、下院議員(1851~1853)、上院議員(1854~1870)を歴任した。デンマーク王国およびスリースウィ公爵領の共通憲法の可能性はデンマークの敗北(1864)で消滅し、彼の政治生命は失われた。

[村井誠人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

巡視船

海上保安庁に所属し海上の警備と救難業務を行なう船。外洋で行動する大型で航洋性があるものを巡視船といい,港内や湾内などのかぎられた水域で行動する 100総t程度以下の小型のものを巡視艇と呼ぶ。武器として...

巡視船の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android