レオン(英語表記)León

精選版 日本国語大辞典 「レオン」の意味・読み・例文・類語

レオン

(Leon) ⇒レオ(一)

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デジタル大辞泉 「レオン」の意味・読み・例文・類語

レオン(León)

スペイン北西部、カスティーリャ‐レオン州の都市。カンタブリア山脈南麓、ベルネスガ川沿いに位置する。10世紀から13世紀にかけてレオン王国の首都が置かれ、サンティアゴ‐デ‐コンポステラへの巡礼路の要所として栄えた。13世紀から14世紀にかけて建てられたレオン大聖堂、レオン国王の霊廟があるサンイシドロ教会をはじめとする歴史的建造物のほか、ガウディ設計のカサ‐デ‐ロス‐ボティネスがある。
中央アメリカ、ニカラグア西部の都市。レオン県の県都。旧首都。同国第2の規模をもつ。植民地時代の17世紀に地震と火山噴火により壊滅した廃墟レオンビエホ遺跡群が郊外にあり、2000年に世界遺産文化遺産)に登録。市内には18~19世紀に建造されたレオン大聖堂があり、こちらも2011年に世界遺産(文化遺産)に登録された。
メキシコ中部、グアナフアト州の都市。州都グアナフアトの西約50キロメートルに位置する。16世紀に建設され、金・銀・銅の採掘で栄えた。皮革工業が盛んで、特に靴の製造で知られる。

レオン(leone)

シエラレオネの通貨単位。1レオンは100セント。

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改訂新版 世界大百科事典 「レオン」の意味・わかりやすい解説

レオン
León

スペイン北部,カスティリャ・レオン地方の同名県の県都。周辺の農産物の集散地で,近年,工業化が進行している。人口13万5794(2002)。古くから金や銅などの鉱産物で知られ,都市名はローマ時代の駐屯軍の名に由来する。6世紀末には西ゴート王国の支配下に入り,714年にイスラム教徒に征服されたが,9世紀半ばからキリスト教徒による再征服が進み,882年アルフォンソ3世によって最終的に回復された。910年,アストゥリアス王国の首都はオビエドからレオンに移り,レオン王国の版図は現在のレオン,サモラ,サラマンカの3県およびバレンシア,バリャドリー島両県の大部分に及んだ。988年マンスールの略奪をうけたものの,1020年にはアルフォンソ5世(在位999-1028)によって都市特権(フェロ)を付与されたレオンは,繁栄の時代を迎えた。新しい都市は城壁の外に建設されたので多くの商人をひきつけ,国際的市場となった。また,サンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路にあたったため,新しいヨーロッパ文化の影響を受けた。レオン王国は1230年,最終的にカスティリャ王国に併合されたが,カスティリャ王国の機構と慣習に多くの影響を残した。1520年レオンはコムネロスの反乱に参加して敗れ,都市は衰えた。

 19世紀には伝統主義派のカルリスタに反対して自由主義政府側につき,石炭と鉄道によってレオンは再び活況を呈するようになった。1936年に内乱が勃発すると,レオンは反乱軍側につき,アストゥリアス地方への侵攻の中心地となった。
執筆者:

サン・イシドーロ教会は1063年に献堂された。現在,当時のナルテックス(地階)が残る。ナルテックスの〈諸王のパンテオン〉には,明るい色調と明快な形態を特徴とする旧約・新約伝のフレスコ(12世紀中ごろ)が見られる。また,植物文や獣頭,竜などを施した柱頭はスペイン最古のロマネスク彫刻であるが,当地のモサラベ建築の伝統や,象牙彫や金銀細工,写本画隆盛の影響を受けて新しい造形が生み出されたと考えられる。12世紀建造の南側玄関〈子羊の門〉における人像彫刻の豊満な肉付きは,フランスのトゥールーズからサンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路に沿って見られる作例と共通する。大聖堂(正称サンタ・マリア・デ・レグラSanta María de Regla)は,ブルゴス大聖堂でも仕事をしたエンリケEnriqueが出身地ランスの大聖堂を手本に設計した。14世紀初めに完成。〈白い聖母〉をはじめとする玄関口の彫像群やステンド・グラスも備えて,非常にフランス的な大聖堂である。
執筆者:

レオン
Luís de León
生没年:1527-91

スペインのルネサンス詩人,聖書学者。アウグスティヌス会士。サラマンカ大学教授となるが,異端審問にかけられ(1572),5年間獄中にあった。その一因は旧約聖書の《雅歌》をヘブライ語原典からカスティリャ語に翻訳注解したことにあったが,これは《雅歌》の恋愛詩としての美しさを際立たせた,優れた業績である。女性風俗に独自の観察をみせる《完全な妻》,著者の内面史でもある《ヨブ記解説》,内容・文体ともに完成された《キリストの名称》は,いずれもカスティリャ語で神学を扱った散文である。詩にはイタリア的なリラの韻律を用い,ホラティウスやプラトンの思想とキリスト教の信仰との融合がみられる。代表作に《隠栖》《静かな夜》《サリーナスへの頌歌》《昇天に》がある。彼の中に当時の神秘思想との類似を指摘する説もあるが,古典と神学の学識を手がかりに神を知ろうとする,あくまでも理知的な姿勢が彼の本領といえよう。
執筆者:

レオン
León

ニカラグア西部の都市。人口13万9433(2005)。1524年にスペイン人がマナグア湖に面して旧市を建設したが,1609年の地震で破壊されて,翌年現在地に移った。1855年まで同国の首都であり,現在でもニカラグア第2の都市である。グラナダ市とは伝統的にライバル関係にある。1812年に設立されたレオン大学は,のちにニカラグア国立大学の一部となった。綿,サトウキビ,米などの農業,綿加工,タバコ,皮革などの製造業の中心地としても知られる。1978-79年の内戦の激戦地である。
執筆者:

レオン
León de los Aldamas

メキシコ中央部,グアナフアト州の都市。大都市域人口137万9851(2003)。原住民チチメカの居住地であったが,1576年スペイン人によって植民され,鉱山(金,銀,銅)都市として発達。市街地は,標高1885m,カマンハ山麓に広がる。19世紀以降,木材,皮革,金属工業が勃興し,現在でも靴製造業は同国1位を占め,繊維,製紙,機械,化学などの工業都市に成長した。肥沃なトゥルビオ川流域の農産物の集散地でもある。
執筆者:

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レオン」の意味・わかりやすい解説

レオン
León

ニカラグア西部の都市。ニカラグア第2の都市で,レオン県の県都。首都マナグアの西北西約 75km,ロスマラビオス山脈南西麓に続く太平洋沿岸低地にある。1524年スペイン人によりマナグア湖の北西岸に建設されたが,1609年地震で破壊されたため,翌 1610年約 30km北西の現在地に移った。旧市跡は遺跡として 2000年世界遺産の文化遺産に登録された。その後南東のグラナダと競合しながら,植民地の首都として発展。ニカラグアの独立とともにその首都となったが,1857年グラナダとの対立を避けて首都はマナグアに移された。しかしその後もニカラグアの文化中心地で,1812年創立のレオン大学は 1952年ニカラグア大学に改組された。詩人ルベン・ダリオが少年時代を過ごし,また没した地としても知られる。1978~79年にはサンディニスタ民族解放戦線とソモサ政権(→ソモサ一族)との軍事的衝突が繰り返され,市の中心部は破壊された。農業地帯の中心地で,綿花,サトウキビ,米,家畜などを集散し,綿織物,たばこ,製靴,馬具などの工業が立地。曲がりくねった細い街路に赤い屋根の家が並ぶ美しいスペイン風の町で,中央アメリカ最大規模のレオン大聖堂をはじめとする植民地時代の聖堂が多数残っている。レオン大聖堂は 2011年,世界遺産の文化遺産に登録。マナグアと鉄道,道路で連絡。都市圏人口 13万9433(2005)。

レオン
León

スペイン北西部,カスティリア・レオン自治州レオン県の県都。バリャドリドの北西約 130kmに位置する。ローマの第7軍団の駐屯地から発展。地名もレギオ legio(軍団)のなまりに由来する。10世紀ムーア人(→ベルベル人)から奪回後はアストゥリアス王国レオン王国の首都となった。サンチアゴデコンポステラへの巡礼路にあたる交通の要地を占め,中世には文化,政治,経済の面で重要な役割を果たした。今日では工業化が進められつつある。酪農,食品加工業,化学製品・医薬品製造などが主産業。著名なステンドグラスのあるゴシック様式のサンタ・マリア・デ・レグラ大聖堂(レオン大聖堂,1199着工),ロマネスク様式の聖イシドロ聖堂(11世紀),今日では宿泊施設となっているルネサンス様式の聖マルコス大修道院聖堂などがある。人口 13万178(2006推計)。

レオン
León

正式名称はレオンデロスアルダマス Léon de los Aldamas。メキシコ中部,グアナフアト州北西部の都市。同州最大の都市で,メキシコ市の北西約 330km,レルマ川支流トゥルビオ川にのぞむ肥沃な平野にあり,標高約 1880m。 1552年から入植されたが,町が建設されたのは 76年で,1836年市となった。かつては洪水によって大きな被害を受けたが,現在は大規模なダムによって守られ,メキシコ有数の穀倉地帯を背後に控えて重要な商工業中心地となっている。農産物の集散のほか,皮革製品,金糸や銀糸の刺繍品,スチール製品,織物,石鹸などの製造が盛んで,なめし皮や製粉の工場もある。メキシコ市と幹線道路,鉄道で連絡。正式名称は独立戦争の指導者フアン・アルダマにちなむ。人口 87万 2453 (1990推計) 。

レオン
León, Moses ben Shem-Tob de

[生]1250頃.レオン
[没]1305. アレバロ
ユダヤ教の神秘家。新プラトン主義神学の教育を受けたのち,ユダヤ神秘思想カバラに深くひかれた。スペインのユダヤ世界の宗教的戒律の弛緩に対して『ゾハール』を書いた。

レオン
León, Luis de

[生]1527. ベルモンテ
[没]1591.8.23. マドリガル
スペインの詩人,聖職者。神秘文学の代表者。神の創造物としての自然美を歌った詩篇と,散文の対話『キリストの名称について』 De los nombres de Cristo (1583~85) が有名。

レオン
León

スペイン北西部の地方。カスティリア・レオン州のうち北部のレオン,サラマンカ,サモラの3県を含む地域をいう。中世後期のレオン王国の中心領域であった。

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世界大百科事典(旧版)内のレオンの言及

【グラナダ】より

…植民地時代のいくつもの建物が残っており,家具,セッケン,織物,ラム酒などの製造業も盛んである。伝統的に保守派の拠点で,自由党の中心であるレオン市と政治的・経済的に対立してきた。【山崎 カヲル】。…

【ニカラグア】より

…ニカラグアという名前は,彼らの首長の一人ニカラオからとられたといわれる。スペイン人はレオン(1522設立)を中心に植民を行い,70年にはグアテマラ総督領の一部にニカラグアを統合した。植民地時代に,農作物の生産地となる。…

※「レオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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