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ワイマール文化 ワイマールぶんかWeimarer Kultur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワイマール文化
ワイマールぶんか
Weimarer Kultur

第1次世界大戦後のワイマール時代 (1919~33) にドイツで開花した美術,映画,演劇,建築,文学,思想,社会科学の各分野における成果の総称。美術における P.クレーらの表現主義,建築での W.グロピウスらのバウハウス運動,演劇での B.ブレヒト,社会科学では M.ホルクハイマー,T.アドルノらのフランクフルト学派がその代表。ワイマール文化は伝統的なドイツ文化に比べるときわめて近代主義的,コスモポリタニックな性格をもち,当時のドイツ一般大衆にはなじめず,やがて反動的なナチスの国粋主義的な文化統制を容易ならしめる一因ともなった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワイマールぶんか【ワイマール文化】

第1次大戦の敗戦によって出現したドイツ共和国は,ワイマールでの制憲議会にちなんでワイマール共和国と呼ばれている。ワイマール文化とは,ヒトラーの政権獲得によってこの共和国が崩壊するまでの14年間に花開いた華やかではあるが矛盾に満ちた不協和の文化の名称である。
[時代と特徴]
 ヨーロッパ市民社会と文化は19世紀に未曾有の発展を遂げながら,他方で帝国主義的反動化に陥った結果として解き難いジレンマを背負うことになった。

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世界大百科事典内のワイマール文化の言及

【戦間期】より

…彼の悲劇は,文学や芸術に対する官僚的統制の代名詞にまで頽廃しかねない〈社会主義リアリズム〉の危険を予告したかのようにみえる。
[ワイマール文化の栄光]
 戦前からドイツ,オーストリアで表現主義として知られていた文学・芸術運動は,F.カフカの作品が示しているように,現代社会にひそむ不安や恐怖をえぐりだしたが,この流れをくむ知識人の何人かは,戦後のドイツで政治的左翼の立場に身を置き,政治的実践に理想を燃焼させた。また既成芸術の全面否定のうえに新しい美の秩序を打ち立てるべきであると考えたダダイズム(ダダ)も,急進左派の政治運動に支持者を供給した。…

※「ワイマール文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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