日本大百科全書(ニッポニカ) 「七塚」の意味・わかりやすい解説
七塚
ななつか
石川県中央部、河北郡(かほくぐん)にあった旧町名(七塚町(まち))。現在は、かほく市の西部を占める一地区。旧七塚町は、1940年(昭和15)町制施行。2004年(平成16)河北郡高松町、宇ノ気(うのけ)町と合併、かほく市となる。日本海に面した砂丘上にあり、水田は皆無である。沿岸を国道159号、能登有料道路(のとゆうりょうどうろ)が走る。近世は漁業、海運業が行われ、砂丘が畑地化され、その後、ナガイモ、メロン、ブドウ、野菜などが栽培されるようになった。繊維・機械工業が盛んで、ゴム入り細幅織物の産地。漁民は能登半島西側の羽咋(はくい)郡志賀(しか)町の福浦(ふくら)港を基地に大和堆(やまとたい)などへ出漁する。
[矢ヶ崎孝雄]
『『七塚町史』(1976・七塚町)』