七里浦・七里灘とも書き、「しちりばま」(鎌倉志)ともよませた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
神奈川県鎌倉市南西部の砂浜海岸。相模湾に臨み,新田義貞の鎌倉攻めで名高い稲村ヶ崎から,西は小動(こゆるぎ)岬に至る。実長は2.9kmほどであるが,6町を1里とした関東道の距離の数え方から,その名があるといわれる。江の島,富士山,三浦半島,伊豆大島を一望する景勝地で,海岸沿いに藤沢~鎌倉間を結ぶ江ノ島電鉄が通じ,湘南道路(1975年無料開放)と呼ばれる国道134号線がそれに沿って走る。別荘や療養所が早くから開設されたが,近年背後の丘陵地の開発が進み,宅地化が著しい。海岸は波が荒く,海水浴には適さないが,サーフィンを楽しむ若者でにぎわう。稲村ヶ崎公園には〈真白き富士の嶺……〉の歌で知られる逗子開成中学生徒遭難の碑が建てられている。
執筆者:伊倉 退蔵
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
神奈川県鎌倉市(かまくらし)の南西部、相模(さがみ)湾に面した海岸。稲村ヶ崎(いなむらがさき)から西へ腰越(こしごえ)の小動崎(こゆるぎがさき)に至る約4キロメートルの平坦(へいたん)な海浜。6町を1里としたときのほぼ7里にあたるので、この名がある。江ノ島電鉄線と国道134号(湘南(しょうなん)道路)が通じる。近くに江の島、遠くに富士、箱根、伊豆、大島、三浦半島を一望に収め、景勝地をなしている。稲村ヶ崎に近い浜辺に「真白き富士の嶺(ね)、緑の江の島……」の哀悼歌で知られる逗子開成中学生の慰霊歌碑(ずしかいせいちゅうがくせいのいれいかひ)(12少年――1910年突風で遭難)とその上に兄弟のブロンズ像が浜に向かって立っている。海は波が荒いので遊泳禁止だが、サーフィンで人気がある。
[浅香幸雄]
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