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上品蓮台寺 じょうぼんれんだいじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上品蓮台寺
じょうぼんれんだいじ

京都市北区にある真言宗智山派の寺。蓮台寺,香隆寺,十二坊などとも呼ばれる。寺伝では聖徳太子開創とし,宇多法皇を中興とするが,『日本紀略』によれば,天徳4 (960) 年宇多法皇の弟子寛空の創建という。 12の塔頭を有していたため十二坊と呼ばれたが,現存するのは3院のみ。村上天皇より上品蓮台の勅額を得たとされる。紙本著色『絵因果経』は奈良時代に制作されたものと考えられ国宝。現存する古代の主要な絵因果経と同様,上段に絵,下段に経文が書いてあり,欠落は多いが,文化史的価値が高い。

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大辞林 第三版の解説

じょうぼんれんだいじ【上品蓮台寺】

京都市北区紫野にある真言宗智山派の寺。山号、蓮華金宝山。聖徳太子の開創という。一六世紀末に再興されたとき、一二の支院が建立された。寺宝に「過去現在因果経絵巻」(国宝)など。十二坊。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

上品蓮台寺
じょうぼんれんだいじ

京都市北区紫野十二坊町にある寺。真言(しんごん)宗智山(ちざん)派に属する。蓮華金宝山(れんげきんぽうざん)地蔵院と号する。本尊は延命地蔵菩薩(ぼさつ)。聖徳太子の創建と伝える。960年(天徳4)寛空(かんくう)が再建し、村上(むらかみ)天皇の勅号を賜り、(ちょうねん)が請来(しょうらい)した一切経(いっさいきょう)を安置したこともあった。応仁(おうにん)の兵火にあって堂宇を焼失したが、のち豊臣(とよとみ)秀吉が寺領を寄進し、紀州(和歌山県)根来(ねごろ)山の性盛(しょうせい)が再興した。もとは12坊もあったが、現在は本堂のほか数坊を残すだけである。付近は蓮台野といわれ、東の鳥辺野(とりべの)と並んで墳墓の地であった。寺宝に紙本着色『絵因果経(えいんがきょう)』(天平時代、国宝)や、六地蔵画像と文殊(もんじゅ)菩薩画像各1幅(ともに国重要文化財)がある。[勝又俊教]

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世界大百科事典内の上品蓮台寺の言及

【蓮台寺】より

…蓮華金宝山と号する。正称は上品(じようぼん)蓮台寺,俗に九品三昧院(くぼんざんまいいん)また十二坊という。京都の葬送地の一つ,船岡山の西の蓮台野にあり,葬送菩提の寺として栄えた。…

※「上品蓮台寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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