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中井竹山 なかい ちくざん

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美術人名辞典の解説

中井竹山

江戸後期の儒者。大坂生。名は積善、字は子慶、別号に渫翁・雪翁等。中井甃庵の長子。五井蘭洲の門。懐徳書院の院長となる。『草茅危言』他著書多数。享保4年(1804)歿、75才。

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デジタル大辞泉の解説

なかい‐ちくざん〔なかゐ‐〕【中井竹山】

[1730~1804]江戸中期の儒学者。大坂の人。名は積善。甃庵(しゅうあん)の長男。五井蘭洲に朱子学を学び、父の没後懐徳堂学主となり、その全盛時代をもたらした。著「草茅危言」「非論語徴」など。

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百科事典マイペディアの解説

中井竹山【なかいちくざん】

江戸中期の朱子学者。名は積善(せきぜん),字は子慶(しけい),通称は善太。大坂の人。甃庵(しゅうあん)の長子,弟は中井履軒(りけん)。五井蘭洲に学ぶ。懐徳堂二代学主となり,その全盛時代を招いた。
→関連項目佐藤一斎山片蟠桃夢の代

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

中井竹山 なかい-ちくざん

1730-1804 江戸時代中期-後期の儒者。
享保(きょうほう)15年5月15日生まれ。中井甃庵(しゅうあん)の長男。中井履軒の兄。五井蘭洲(らんしゅう)に師事して朱子学をまなぶ。天明2年大坂の学問所懐徳堂の4代学主となる。徂徠(そらい)学批判の「非徴」をあらわした。享和4年2月5日死去。75歳。大坂出身。名は積善。字(あざな)は子慶。通称は善太。別号に同関子,渫翁,雪翁。著作に「草茅(そうぼう)危言」「逸史」など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

中井竹山

没年:享和4.2.5(1804.3.16)
生年:享保15.5.13(1730.6.27)
江戸時代中期の儒学者。大坂生まれ。名は積善,字は子慶,通称は善太。竹山居士,同関子,渫翁,雪翁と号した。中井甃庵,早の長男。諡 は文恵。先祖は前田玄以,黒田如水に従い,曾祖父は医として脇坂氏に仕え播州竜野(兵庫県竜野市)に移った。2歳下に弟・履軒がいる。4子蕉園,7子碩果が学を継いだ。竹山誕生の年,懐徳堂初代学主三宅石庵が没し,父甃庵が2代学主となった。10歳ごろから学問に発憤,寛保3(1743)年父の親友で堂の助教五井蘭洲に師事した。宝暦8(1758)年父が没し,遺言により三宅石庵の子春楼が3代学主,竹山は預り人として学務に携わった。11年秋以降は2日・7日の朝講を担当,翌年蘭洲没後は教授を兼ねた。天明2(1782)年53歳,春楼没後,4代学主となり,朱子学を標榜,大いに堂風を振起し,弟履軒の協力もあり,その最盛期を築いて従学者が多かった。8年大坂巡視の松平定信より時務を下問された。寛政4(1792)年懐徳堂は類焼したが復興に努め,8年再建。翌年預り人を長男蕉園に譲った。竹山は偉丈夫で経世的識見に富み,学は程朱(宋学)を宗としつつ陸王(陽明学)も斥けぬ融通性を具え,経学文章を併せ尊んだ。詩文をよくし,混沌社の文人とも雅交を結んだ。墓所は大阪上本町誓願寺。<著作>『詩律兆』『非徴』『東西遊記』『草茅危言』『逸史』『奠陰集』『竹山国字牘』<参考文献>西村時彦『懐徳堂考』(復刻,1984),加地伸行等『中井竹山 中井履軒』

(水田紀久)

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世界大百科事典 第2版の解説

なかいちくざん【中井竹山】

1730‐1804(享保15‐文化1)
江戸中期の大坂の儒学者。名は積善,字は子慶,通称は善太。竹山,同関子,渫翁(せつおう),雪翁と号した。曾祖父は播州竜野脇坂氏に仕えたが,父甃庵(しゆうあん)は来坂,三宅石庵(万年)の後を受け懐徳堂の2代学主となった。竹山は弟履軒とともに父および五井蘭洲に導かれ,懐徳堂4代学主として堂風を振興した。朱子学を標榜したが柔軟な学風で,経世的識見に富み,かねて詩文をよくし,片山北海の主宰する詩文の結社混沌社の連中とも親交を結んだ。

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大辞林 第三版の解説

なかいちくざん【中井竹山】

1730~1804) 江戸中・後期の儒者。大坂の人。甃庵の長子。名は積善。朱子学者で京坂儒学界の中心人物。懐徳堂学主。徂徠学批判の書「非徴」、経世論「草茅危言」などを著す。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中井竹山
なかいちくざん

[生]享保15(1730).大坂
[没]享和4(1804).2.5. 大坂
江戸時代中期~後期の折衷学派の儒学者。名は積善,字は子慶,号は竹山,同関子,渫翁。懐徳堂の創始者中井甃庵 (しゅうあん) の長子。履軒の兄。朱子学を五井蘭州に学び,天明2 (1782) 年4代懐徳堂学主となり,全盛時代を築いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中井竹山
なかいちくざん
(1730―1804)

江戸中期の儒学者。享保(きょうほう)15年大坂に生まれる。通称は善太。名は積善。字(あざな)は子慶(しけい)。父は懐徳堂(かいとくどう)の2代学主中井甃庵(しゅうあん)(1693―1758)。弟は履軒(りけん)。五井蘭洲(ごいらんしゅう)に師事し、程朱(ていしゅ)学を主とする道学を学ぶが、三宅石庵(みやけせきあん)(1665―1730)や父甃庵の兼学性も受け継いだ。1782年(天明2)懐徳堂の4代学主となり、懐徳堂の最盛期を築く。
 1784年、荻生徂徠(おぎゅうそらい)を批判した『非論語徴(ひろんごちょう)』を著し、1788年の大老松平定信京坂巡視のおりには経義の講義をし、定信の諮問(しもん)に答えて1791年(寛政3)、近世の代表的な経世論『草茅危言(そうぼうきげん)』を著した。一方、1792年の大火で全焼した懐徳堂の復興に奔走し、4年後に再建した。1799年(寛政11)には、幕府の命により徳川家康一代の記『逸史(いっし)』を献納した。享和(きょうわ)4年2月5日75歳で死去。[上田 穣]

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世界大百科事典内の中井竹山の言及

【懐徳堂】より

…自由な学風で,程朱の学を本としたが,陸王の書なども講じ,町人にふさわしい教育に重きを置いた。学主(教授)は石庵から甃庵,三宅春楼,中井竹山,中井履軒,中井碩果,並河寒泉と継ぎ,1869年(明治2)廃校。竹山の時代(18世紀末ごろ)は全盛で,懐徳堂の名は天下に高かった。…

【草茅危言】より

…江戸中期,大坂の儒者中井竹山の著。5巻。…

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