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京都守護職 きょうとしゅごしょく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

京都守護職
きょうとしゅごしょく

江戸時代末期,京都に設置された江戸幕府官職。江戸時代初期から朝廷に対する幕府の統制を目的として京都所司代が設置されていた。しかしペリー来航後,諸藩の尊王攘夷派が京都に集って朝廷に働きかけ,幕府の開国政策に反対し,進んで倒幕気勢を示し,特に長州藩を中心として侮りがたい勢力をふるうにいたった。そこで幕府は文久2 (1862) 年閏8月,新しく京都守護職を設置して親藩会津藩松平容保をこれに任命し,京都所司代大坂城代をその指揮下におく強大な権限を与えて,反幕府勢力の鎮圧にあたらせた。慶応3 (67) 年 12月9日王政復古の大号令とともに廃止

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デジタル大辞泉の解説

きょうと‐しゅごしょく〔キヤウト‐〕【京都守護職】

江戸幕府の職名京都所司代大坂城代・近国大名を指揮する権限を持った。文久2年(1862)創置、慶応3年(1867)廃止。

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百科事典マイペディアの解説

京都守護職【きょうとしゅごしょく】

江戸幕府末期に京都の守衛を職務とした幕府の役職。朝廷・公卿の動向を監視,西国雄藩の動きを牽制し,尊攘派志士の活動が激しい京都の治安を守るために1862年新設,所司代大坂城代,畿内諸大名を支配する権限をもち,陸奥(むつ)会津藩主松平容保(かたもり)が任じられた。
→関連項目会津藩新撰組

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうとしゅごしょく【京都守護職】

徳川幕府末期の京都守衛を職務とする幕府官職。1862年(文久2)閏8月会津藩主松平容保(かたもり)が就任,一時前福井藩主松平慶永が職に就いたが,数ヵ月後再び松平容保に移り,大政奉還まで京都政局に重要な地位を占めた。本来,京都守衛は所司代の任務であったが,ペリー来航後,京都守衛は幕府の威権にかかわる重要な問題として浮上し,幕府は朝廷や諸大名の守衛不備の批判を避けるため,彦根藩,津藩を中心とする守衛体制をつくった。

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大辞林 第三版の解説

きょうとしゅごしょく【京都守護職】

幕末の江戸幕府の職名。京都所司代・大坂城代などを指揮し、宮廷の警備や京都市中の治安維持にあたった。1862年に創設され、会津藩主松平容保かたもりが就任。67年廃止。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京都守護職
きょうとしゅごしょく

幕末期の江戸幕府の職名。1854年(安政1)ペリー来航に対応して、外国勢力と京都朝廷との直接交渉を断つため、彦根(ひこね)藩主井伊直弼(いいなおすけ)を京都守護の名目で上京させたのが先例であるが、60年(万延1)直弼が暗殺され彦根藩の地位が低下した。一方京都の政情不安が増大すると、幕府は京都守護職を制度化し、会津藩主松平容保(かたもり)を62年(文久2)これに任じた。朝廷や諸大名の監視、京都の治安取締りを主たる任務としたが、新選組を配下とし、治安出動の名目で流血の恐怖政治を展開した。64年(元治1)の第一次長州征伐のとき越前(えちぜん)福井藩主松平慶永(よしなが)にかわったが、まもなく松平容保が復帰し、王政復古まで続いた。役料5万石。[鎌田道隆]

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世界大百科事典内の京都守護職の言及

【金戒光明寺】より

…寺域の中山は往古からの埋葬所で,貴紳・文人らの墓が多い。また幕末の1862年(文久2)京都守護職松平容保の宿陣となり,明治維新の際に薩摩藩の包囲をうけたが,堂宇の損壊は免れている。寺宝の《一枚起請文》は法然の真筆と伝える。…

※「京都守護職」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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