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伊予節 イヨブシ

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デジタル大辞泉の解説

いよ‐ぶし【×伊予節】

民謡。もとは伊予松山地方の座敷歌。幕末ごろ、上方や江戸で流行。明治期には地方にも普及して、多くの替え歌が生まれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

いよぶし【伊予節】

愛媛県松山地方のお座敷歌。民謡というよりは,俗謡的な色彩が濃い。近世すでに俗謡として京・大坂や江戸で流行していた痕跡が顕著である。起源は江戸の老妓おいよがうたい始めたとか,伊予染の流行とともに生まれたとかいうが,不詳。ただ,江戸中期から幕末にかけて,《伊予大輯(おおよせ)》《瓦版伊予節》《風流はうたいよぶし》などの伊予節の歌謡集が幾冊か残されており,それらの資料から,伊予節の流行ぶりが推察される。三都を中心に流行歌(はやりうた)の代表的な存在として,洗練を重ね,明治以降も都会地以外の地方にも普及し,愛唱された時代は長い。

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大辞林 第三版の解説

いよぶし【伊予節】

江戸後期のはやり唄。伊勢市古市ふるいちのお座敷唄「宮参り」が伊予松山へ伝えられ、松山の名物・名所づくしの歌詞がつけられた。のち、各地で替え唄が作られ、流行した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊予節
いよぶし

江戸末期の流行唄(はやりうた)。文化(ぶんか)(1804~18)のころ伊予国(愛媛県)松山地方の染物が江戸でもてはやされ、その影響で「伊予節」も大流行した。本歌(もとうた)は松山の名物や名所を歌ったものであるが、弘化(こうか)・嘉永(かえい)(1844~54)には各地で替え歌がつくられた。たとえば江戸では「花は上野」、大坂では「堺住吉(さかいすみよし)」といった歌い出しの歌詞がそのまま曲名となり、「伊予節」という名が忘れられた時期もある。なお最盛期には、『はうたいよぶし』という書名の歌本が数多く出版されているから、「はうた」(端唄)の名称は伊予節によって広まったといえよう。今日、東京では端唄、地元松山では民謡として歌い継がれている。[倉田喜弘]

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