出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
沖縄県うるま市石川伊波にある貝塚。荻堂(おぎどう)貝塚と並ぶ沖縄先史時代(貝塚時代という)前期を代表する貝塚で、国指定史跡。1904年(明治37)鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)によって発見、調査され、20年(大正9)に大山柏(かしわ)の手で本格的な発掘調査が行われ、その結果は『琉球(りゅうきゅう)伊波貝塚発掘報告』(1922)としてまとめられている。出土土器は器形、文様など荻堂式土器のタイプにほぼ一致するが、曲線文がわずかに認められること、口縁部の把手(とって)状突起が認められないことなど、荻堂式と若干の相違をみせており、伊波貝塚が荻堂貝塚より時代的にやや下がることを教えている。この貝塚はとくに貝製品の出土が顕著で、貝器の多様な発達段階を示す点でも注目されている。
[高良倉吉]
『沖縄考古学会編『石器時代の沖縄』(1978・新星図書)』
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...