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荻堂貝塚 おぎどうかいづか

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

荻堂貝塚
おぎどうかいづか

沖縄本島中部の北中城 (きたなかぐすく) 村字荻堂に所在する新石器時代前期の貝塚で,縄文後期に比定される。太平洋岸から約 1.5kmにあり,沖縄の貝塚としては内陸部の遺跡といえる。 1904年,鳥居龍蔵によって発見され,19年,松村瞭の発掘調査によって著名となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

おぎどうかいづか【荻堂貝塚】

沖縄本島の中央部,中頭(なかがみ)郡北中城(きたなかぐすく)村字荻道後原(くしばる)にあり,縄文後期に比定される。1919年,松村瞭が発掘調査を行った。遺跡は石灰岩丘陵の北面崖下に形成され,3層(表土,混貝土層,基盤の石灰岩)からなり,中位の包含層は70~100cmの層厚をもつ。食糧残滓としては獣魚骨のほか多種類の海産貝が検出されたが,陸産のマイマイも目立ち,重要な食糧資源の一つであったと考えられている。

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大辞林 第三版の解説

おぎどうかいづか【荻堂貝塚】

沖縄県中頭なかがみ郡北中城村にある貝塚。荻堂式土器は縄文時代後期のもの。

出典|三省堂
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国指定史跡ガイドの解説

おぎどうかいづか【荻堂貝塚】


沖縄県中頭(なかがみ)郡北中城(きたなかぐすく)村荻堂後原にある貝塚遺跡。沖縄本島中部、北中城の標高約135mの琉球石灰岩丘陵の崖下斜面に営まれた貝塚遺跡。沖縄の先史時代解明の先鞭(せんべん)をつけた貴重な遺跡として、1972年(昭和47)に国の史跡に指定。遺跡は、表土層(耕作土)が約30cm、遺物包含層が70~100cm、その下は石灰岩の基盤となっており、貝類・魚骨・獣骨のほかに、石器・土器・貝製品が出土。土器は口縁に4ヵ所の突起をもつ深鉢形で底は小さく平たい。文様は器体の上半部のみにほどこし、2本の線、または点が一組になって、連線文や連点文として器をめぐり、鋸歯状の文様構成も多用されている。これらの土器は「荻堂式」と名付けられ、沖縄貝塚時代前期土器の代表的形式の一つとされ、南島先史時代研究の標準資料となった。那覇バスターミナルから沖縄バス「石平(いしんだ)」下車、徒歩約20分。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

荻堂貝塚
おぎどうかいづか

沖縄県北中城(きたなかぐすく)村字荻堂にある貝塚。沖縄先史時代(貝塚時代という)の前期を代表する貝塚で、国指定史跡。1904年(明治37)鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)によって発見された。1919年(大正8)東京大学の松村瞭(あきら)が発掘調査を行い、その結果は報告書『琉球(りゅうきゅう)荻堂貝塚』(1920)にまとめられている。縄文的文様の口縁部に小突起をもつ平底の甕形(かめがた)土器が多量に出土しており、第二次世界大戦後「荻堂式土器」の名が冠せられ、編年上前期標準型式となった。
 沖縄の貝塚時代は縄文文化の影響を受けて発生し、それが土着化、個性化していく過程として理解されているが、その通念を確定するうえで貴重な資料を提供した貝塚である。東京大学理学部人類学教室に出土土器が保存されている。[高良倉吉]
『沖縄考古学会編『石器時代の沖縄』(1978・新星図書)』

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世界大百科事典内の荻堂貝塚の言及

【北中城[村]】より

…現在も農業が主で,サトウキビ,野菜,花卉栽培が行われる。護佐丸が15世紀に築城した中城城跡(史)が中城村にまたがってあるほか,沖縄の民家を代表する中村家住宅(重要文化財),沖縄最古の貝塚といわれる荻堂貝塚(史)があり,民俗芸能として南島踊が知られる。【堂前 亮平】。…

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