伊香保温泉(読み)いかほおんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

伊香保温泉
いかほおんせん

群馬県中部,渋川市榛名山東麓にわく温泉。急な石段を挟んで雛壇状に旅館や飲食店が並び,にぎやかな温泉街を形成している。泉質硫酸塩泉酸化鉄によって茶褐色を呈する。泉温は 42~64℃。鉄分を多量に含む湯で,古くから女の湯として名高く,婦人病や不妊症特効があるといわれる。源泉近くには露天風呂,石段の下には共同浴場「石段の湯」がある。竹久夢二徳冨蘆花の記念館があり,レジャーランドなど観光施設も多い。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔群馬県〕伊香保温泉(いかほおんせん)


群馬県中部の渋川(しぶかわ)市、榛名(はるな)山の北東斜面にわく行楽・保養向きの温泉。草津(くさつ)温泉・四万(しま)温泉とともに上州(じょうしゅう)三名湯の一つ。榛名山頂・榛名湖と結ぶ観光ルートの拠点。温泉街は約360段の石段が続く傾斜地にあり、竹久夢二(たけひさゆめじ)記念館や伊香保榛名道路沿いに徳冨蘆花(とくとみろか)記念館がある。スケートセンターのある上ノ山(うえのやま)公園までロープウエーが通じる。付近にはゴルフ場も多い。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。泉温67.8℃。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊香保温泉
いかほおんせん

群馬県中部、渋川市(しぶかわし)伊香保町伊香保にある温泉。温泉の発見は、垂仁(すいにん)天皇のころといわれ、『万葉集』には「伊香保嶺(いかほね)に雷(かみ)な鳴りそね我(あ)が上(へ)には故(ゆえ)はなけども児(こ)らによりてそ」など9首が詠まれている。関ヶ原の戦い(1600)ののち、長尾氏の遺臣12人が土着して郷士となり、開発に努めてから湯治場として知られるようになり、明治初年の錦絵(にしきえ)には西洋人の入湯している場面もみられる。だが、全国的に有名になったのは、徳冨蘆花(ろか)の小説『不如帰(ほととぎす)』のなかに主要な場面として現れてからで、1931年(昭和6)の現JR上越線全通後に京浜地方の休養地として発展してきた。泉源は集落上部の温泉神社より奥にあり、泉質は含鉄泉、塩化物泉で湯は茶褐色で鉄臭味がある。温泉街は300余段の階段をもつ石段街を中心に、旅館や土産物(みやげもの)店が並ぶ。上越線渋川駅からバス25分。また高崎駅からのバスの便、東京・新宿からの高速バスの便がある。付近にはゴルフ場、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク、竹久夢二伊香保記念館、徳冨蘆花記念文学館、保科(ほしな)美術館、伊香保切り絵美術館、スケート資料館、県立伊香保森林公園などがあり、9月中旬には伊香保まつりが行われる。榛名湖畔へも道路が通じている。[村木定雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

いかほ‐おんせん ‥ヲンセン【伊香保温泉】

群馬県北群馬郡伊香保町にある温泉。垂仁天皇の頃発見されたという。含塩炭酸鉄泉。皮膚病、貧血症、婦人病に効く。いかお温泉。

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