出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
群馬県中部、渋川市(しぶかわし)伊香保町伊香保にある温泉。温泉の発見は、垂仁(すいにん)天皇のころといわれ、『万葉集』には「伊香保嶺(いかほね)に雷(かみ)な鳴りそね我(あ)が上(へ)には故(ゆえ)はなけども児(こ)らによりてそ」など9首が詠まれている。関ヶ原の戦い(1600)ののち、長尾氏の遺臣12人が土着して郷士となり、開発に努めてから湯治場として知られるようになり、明治初年の錦絵(にしきえ)には西洋人の入湯している場面もみられる。だが、全国的に有名になったのは、徳冨蘆花(ろか)の小説『不如帰(ほととぎす)』のなかに主要な場面として現れてからで、1931年(昭和6)の現JR上越線全通後に京浜地方の休養地として発展してきた。泉源は集落上部の温泉神社より奥にあり、泉質は含鉄泉、塩化物泉で湯は茶褐色で鉄臭味がある。温泉街は300余段の階段をもつ石段街を中心に、旅館や土産物(みやげもの)店が並ぶ。上越線渋川駅からバス25分。また高崎駅からのバスの便、東京・新宿からの高速バスの便がある。付近にはゴルフ場、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク、竹久夢二伊香保記念館、徳冨蘆花記念文学館、保科(ほしな)美術館、伊香保切り絵美術館、スケート資料館、県立伊香保森林公園などがあり、9月中旬には伊香保まつりが行われる。榛名湖畔へも道路が通じている。
[村木定雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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