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価値学説 かちがくせつtheory of value

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

価値学説
かちがくせつ
theory of value

価値論ともいう。広義の価値学説客観価値説と主観価値説に大別されるが,より理論に即した分類をすれば労働価値説生産費説限界効用説,均衡論などに分けられる。客観価値説の代表である労働価値説には,投下労働価値説と支配労働価値説がある。前者は価値は商品に投下された労働によって決定されるという理論であり,後者は商品が支配しうる労働によって価値は決定されるとする。 A.スミスは,『国富論』のなかである種の混同を伴いながらもこれら両者を提示し,のちに投下労働価値説は D.リカードによって,支配労働価値説は T.R.マルサスによって受継がれた。これら古典派価値論を批判的に継承しいわゆる「価値論」を完成したのは K.マルクスである。マルクスの「価値の生産価格への転化」論の欠陥を補おうとした P.スラッファの経済学もこの系譜に属するといえる。また,すでにスミスにおいて,労働,資本,土地という生産要素に対する報酬としての賃金,利潤,地代が価値の源泉であるとする生産費説が主張されていたが,リカードの投下労働価値説を批判し,労働,自然力,制欲という新たな生産要素を導入し,主観的な要素を価値論に取込んだ形での生産費説を主張したのは N.W.シーニアーである。一方 J.S.ミルは古典学派の価値学説を継承し独自の生産費説に集大成した。また,価値の実体を自然的・超歴史的な要因に求める主観価値学説の代表は,W.S.ジェボンズ,C.メンガー,L.ワルラスらによって主張された限界効用説である。この理論は,商品に対する消費者の主観的評価,すなわち効用から価値の決定を説明しようとするものである。

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デジタル大辞泉の解説

かち‐がくせつ【価値学説】

経済的価値の本質を説明する学説。古典学派による、商品の価値の実体を、その生産に要した労働量とみなす労働(客観)価値説と、オーストリア学派による、人間の欲望を満足させる効用とみなす効用(主観)価値説とがある。

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