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侮辱罪 ぶじょくざい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

侮辱罪
ぶじょくざい

事実を摘示することなく,公然と他人を侮辱する罪 (刑法 231) 。人の人格的価値に対する個人的関心,つまり主観的な名誉感情を保護法益とするものである。侮辱行為とは,他人の人格的価値を否定する判断を表示して,その名誉感情を害するような一切の行為をいい,口頭によると文書によるとを問わない。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

侮辱罪

刑法231条で定められ、名誉棄損罪(同法230条)が事実を示して公然と人の名誉を傷つけた場合に罰せられるのと異なり、具体的な事実を示さずに公然と人を侮辱すると侮辱罪に問われる。拘留または科料に処せられる。

(2006-12-14 朝日新聞 朝刊 宮城全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

ぶじょく‐ざい【侮辱罪】

具体的なことがらを挙げずに、公然と人を侮辱する罪。刑法第231条が禁じ、拘留または科料に処せられる。親告罪の一つ。
[補説]具体的なことがらを挙げて、相手の社会的評価を下げる行為は名誉毀損罪にあたる。

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百科事典マイペディアの解説

侮辱罪【ぶじょくざい】

具体的な事実を摘示しないで,公然,人を侮辱する罪(刑法231条)。親告罪。刑は拘留または科料。侮辱とは,人の名誉感情を害するに足りる事項の表示をいい,公然行われた場合にのみ本罪を構成。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶじょくざい【侮辱罪】

公然と人を侮辱する罪で,拘留または科料に処せられる(刑法231条)。親告罪である(232条1項)。本罪の行為は,不特定または多数の人が認識しうる状態で,言語・動作等によって,人に対する侮蔑の意を表示することである。名誉毀損罪と異なり,事実を摘示しない点に特徴がある。したがって,人の身体的欠陥を指摘する場合等も,それが単なる侮蔑の表示と認められれば侮辱罪となり,身体的欠陥をその人の人間的価値に関係させて事実として摘示していると認められる場合には名誉毀損罪となる。

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大辞林 第三版の解説

ぶじょくざい【侮辱罪】

事実を指摘することなく、公然と人を侮辱することにより成立する罪。 → 名誉毀損

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

侮辱罪
ぶじょくざい

事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留または科料に処せられる(刑法231条)。名誉に対する罪の一種。本罪は親告罪である(同法232条)。本罪と名誉毀損(きそん)罪(同法230条)との関係につき争いがある。通説・判例は、両罪とも外部的名誉(社会的評価)を害する罪であると解し、両者を「事実の摘示」の有無によって区別するのに対して、名誉毀損罪は外部的名誉に対する罪であるが、本罪は名誉感情(自尊心)を害する罪であるとする見解も有力に主張されている。
 この対立を反映して、前説によれば、本罪は事実を摘示することなく抽象的判断を公表すること(たとえば罵言(ばげん)、嘲笑(ちょうしょう)など)により成立することになるが、後説では、事実の摘示の有無を問わず、単に名誉感情を傷つけるにすぎない行為が本罪にあたりうるものと解されることになる。なお、後説では、小児などのように名誉感情を有しない者には本罪が成立する余地がないことになる。[名和鐵郎]

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