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親告罪 しんこくざい Antragsdelikt

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

親告罪
しんこくざい
Antragsdelikt

検察官の公訴の提起に際して被害者その他一定の者による告訴または請求,告発の存在を必要とする犯罪。被害者のプライバシー権,名誉の保護のため被害者の意に反する訴追を避けるのが妥当と認められる場合 (強姦罪,名誉毀損罪など) や被害軽微を理由とする場合 (器物損壊罪) などがある。

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デジタル大辞泉の解説

しんこく‐ざい【親告罪】

被害者または法律の定める者の告訴がなければ検察官起訴できない犯罪。強姦(ごうかん)罪名誉毀損(きそん)罪器物損壊罪など。

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百科事典マイペディアの解説

親告罪【しんこくざい】

公訴の提起(起訴)につき告訴告発,請求を必要とする犯罪。名誉毀損(きそん)罪猥褻(わいせつ)罪毀棄隠匿罪秘密漏示(ろうじ)罪等がこれである。起訴して事実が明るみに出ることによって,かえって被害者の不利益となるおそれがある(強姦(ごうかん)罪等)か,被害が軽微で被害者の意思を無視してまで訴追する必要がない(親族相盗等)場合があることがこれを認める理由である。
→関連項目過失傷害罪強制猥褻罪守秘義務信書開封罪ストーカー規制法窃盗罪犯罪被害者保護法侮辱罪文書毀棄罪

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世界大百科事典 第2版の解説

しんこくざい【親告罪】

公訴の提起に告訴の存在を必要とする犯罪,すなわち被害者等の告訴権者(刑事訴訟法230条以下)の有効な告訴の存在が訴訟条件とされている犯罪をいう。どの罪が親告罪にあたるかは,法律上に規定されているが,刑法典においては,以下の罪が親告罪とされている。(1)刑法135条により,信書開封罪(133条),秘密漏示罪(134条)。(2)180条1項により,強制わいせつ罪(176条),強姦罪(177条),準強制わいせつ・強姦罪(178条),以上の罪の未遂罪(179条)。

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大辞林 第三版の解説

しんこくざい【親告罪】

被害者などによる告訴・告発・請求が公訴の提起に必要とされる犯罪。強姦罪・名誉毀損罪など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

親告罪
しんこくざい

告訴がなければ公訴を提起することができない罪。親告罪でない一般の犯罪を「非親告罪」という。犯罪は一般に非親告罪であるが、犯罪が比較的軽微な場合、たとえば過失傷害罪(刑法209条)や器物損壊罪(同法261条)などや、訴追に伴い被害者の名誉が侵害される場合、たとえば強姦(ごうかん)罪(同法177条)や名誉毀損(きそん)罪(同法230条)などについて、後述する告訴権者の意思により訴追判断を行おうとする制度。「告訴」は、単に犯罪事実の申告(被害届など)とは異なり、捜査機関に対し犯罪事実をある程度具体的に申告し、その訴追を求める意思表示である。告訴権者は、親告罪とされる犯罪の被害者や、この者と特定の関係ある者、たとえば被害者の法定代理人や配偶者、直系の親族、兄弟姉妹などである(刑事訴訟法230条~234条)。告訴は、書面または口頭で検察官または司法警察員に対し、原則として、犯人を知った日から6か月以内になす必要がある(なお、電話による告訴につき争いがあるが、判例はこれを否定している)。親告罪につき告訴なくして公訴(起訴)された場合には、公訴棄却の判決がなされる(同法338条4号)。[名和鐵郎]

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