山間地や離島にみられる交通不便な土地をいう。その多くは、自然条件や経済条件に恵まれず、社会的な孤立や貧困の問題を抱え、近代文明の恩恵を受けることが少なく、医療、教育環境の充実も困難である。離島振興法(昭和28年法律72号)、山村振興法(昭和40年法律64号)、へき地教育振興法(昭和29年法律143号)など特別な行政措置を受けているが、このような状況を静態的に規定したのが僻地ないし辺地である。
これに対し、人口激減に伴って社会生活を営むことが困難となった地域が過疎地域であり、それは動態的に規定したものである。過疎化が進むにつれて活力を失い、辺地と同じ問題を抱えるようになった地域もある。過疎地域の辺地化がそれである。過疎地域は離島、山間地、辺地、豪雪地帯など、地域特性は多様である。
第二次世界大戦後、地域格差の是正を目ざして、僻地対策のために特別措置がとられるようになった。
[伊藤善市]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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